2022.04.25
今年のオールスターゲームで、シカゴ・ブルズはデマー・デローザン、ザック・ラビーンという2人の選手を送り出した。
ブルズからオールスターに2選手が選ばれたのは、2016年のジミー・バトラー(現マイアミ・ヒート)とパウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズほか)以来、6年ぶりとなる。
昨季まで4シーズン連続でプレーオフ出場を逃していたブルズにとって、今季はデローザン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソといった新加入選手たちが既存選手たちとかみ合い、ヒートと並ぶイースタン・カンファレンス首位タイの38勝21敗でオールスターブレイクを迎えた。
ブルズは2月20日(現地時間19日、日付は以下同)にアルフォンゾ・マッキニーを放出してトリスタン・トンプソンというベテランビッグマンと契約しており、現在ケガのため欠場しているボールとカルーソ、さらにはパトリック・ウィリアムズが戦列復帰となれば、戦力増強も十分見込める状況にある。
そのチームを引っ張っているのがデローザンとラビーンのオールスターデュオだ。デローザンは今季ここまで平均28.1得点5.2リバウンド5.1アシストにフィールドゴール成功率51.7パーセント、ラビーンは同24.6得点4.9リバウンド4.5アシストに3ポイント成功率39.9パーセント(平均2.9本成功)と、すばらしい成績を残している。
21日に地元メディア『NBC Sports Chicago』へ掲載された記事のなかで、ラビーンは「現時点で僕らがNBAのベストデュオだと思う」と自信を見せていた。
「個人的に、僕らはそう思っている。それは僕らの(チームとしての)順位と、自分たちがプレーしているレベルを見れば明らかだ。シーズン開幕前の時点で人々は(成功とは異なる)ストーリーを抱いていたけど、僕らはそう(それが間違っていると証明した)したと思う」。
開幕前、3ポイントを得意としていないデローザンを加えたブルズに懐疑的な意見を口にしてきたメディアや識者がいたことは事実。だが両選手はチームのために互いを犠牲にしつつ、持ち味を発揮して多くの勝利へと導いている。
このままブルズがプレーオフへと駒を進めることができれば、デローザンにとってはサンアントニオ・スパーズ在籍時の2019年以来初、ラビーンにとってはキャリア8シーズン目で初のポストシーズンとなる。もっとも、ラビーンにとって今季のゴールはもはやプレーオフ出場ではない。
「僕らはチームとして、コンテンダーになるべく競い合っていく。シーズン後半戦でも証明し続けていく。プレーオフを迎える頃に準備万端だといいね」。
はたして、デローザンとラビーン率いるブルズはレギュラーシーズン終盤戦をどのように締めくくることができるのか。まずは25日のアトランタ・ホークス戦を楽しみに待ちたいところだ。
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