2022.03.31
NBAの2021-22シーズンもオールスターブレイクを終え、いよいよ後半戦がスタート。そんな中、今シーズンのサプライズチームと言えるのがクリーブランド・キャバリアーズだ。
地元に初優勝をもたらしたレブロン・ジェームズがロサンゼルス・レイカーズに移籍した2018年以降のキャブズは、イースタン・カンファレンスの14位、15位、13位と苦しい戦いを強いられてきた。この3シーズンで合計60勝しかできなかったチームが、現在(現地2月27日)は36勝24敗で同4位と、プレーオフの上位シード争いに加わるほどの成績を残している。
そして、チームが上昇気流に乗るなか、NBAオールスターがクリーブランドで行われ、地元・キャブズの面々は大きな存在感を放った。ルーキーのエバン・モーブリーがライジングスターズやスキルズチャレンジで活躍すると、オールスターゲームにはダリアス・ガーランドとジャレット・アレンが選出。両者が2ケタ得点を挙げるなど、キャブズのヤングコアたちは、その才能の豊かさをリーグ全体に知らしめた。
しかし、チームとして万全の状態で臨めているシーズンというわけではない。近年チームのトップスコアラーを務めていたコリン・セクストンと、新加入ながら好調を維持していたリッキー・ルビオ(現在はインディアナ・ペイサーズ所属)がケガによりシーズンエンドとなるなど、ガード陣に大きなアクシデントが起こった。
それでも、若手たちが急成長を見せると、元オールスターのケビン・ラブがベンチから支えるなど、チームの勢いは落ちることなく勝ち星を積み重ねた。
キャリア3年目ながらチームの顔となったガーランドは「僕たち自身のレガシー(遺産)を作りたいんだ」とオールスターウィークエンドで語った。「つまり、レブロンなしでクリーブランドを有名にするだけでも、僕たち全員にとって大きな意味がある」。
また、新人王争いのトップを走るモーブリーは「望むところまで行くのに必要なすべての要素と、チームケミストリーを僕たちは持っているよ」と自信を覗かせる。
レブロンが所属していないキャブズが最後にプレーオフへ出場したのは、実に24年前となる1998年。勢いに乗る若手たちが、新たなレガシーを築く準備は万端だ。
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