2022.03.29
2月23日(現地時間22日、日付は以下同)。『USA TODAY』はNBAをカバーする計32名のライター陣の意見をもとに、今季の主要アワード予想を公開した。
今季のレギュラーシーズンは25日から再開し、ここから終盤戦へ向かい、プレーオフならびにプレーイン・トーナメント進出争いが激化することとなる。同メディアが今季の主要アワードに輝くと予想した選手たちとヘッドコーチ(HC)は下記のとおり。
※以降チーム名は略称、成績は日本時間23日終了時点
■MVP(Most Valuable Player)
ジョエル・エンビード(シクサーズ)
■新人王(Rookie of the Year)
エバン・モーブリー(キャバリアーズ)
■最優秀守備選手賞(Defensive Player of the Year/DPOY)
ルディ・ゴベア(ジャズ)
■最優秀躍進選手賞(Most Improved Player)
ジャ・モラント(グリズリーズ)
■最優秀シックスマン賞(Sixth Man of the Year)
タイラー・ヒーロー(ヒート)
■最優秀コーチ賞(Coach of the Year)
JB・ビッカースタッフHC(キャバリアーズ)
今季のMVP候補は、現時点で大本命こそ不在ながら、シクサーズのエンビード、ナゲッツのニコラ・ヨキッチ、バックスのヤニス・アデトクンボが挙がっており、エンビードを除く2選手は直近3シーズンにMVPを獲得している。
シクサーズの大黒柱は昨季MVP投票で2位に入っており、今季は昨季まで4シーズンを共にしたベン・シモンズ(現ネッツ)が不在のなか、ここまでリーグトップの平均29.6得点に加えて11.2リバウンド4.5アシスト1.0スティール1.4ブロックを残しており、得点とアシスト、さらにはフリースロー試投数(平均11.3本)でキャリアハイ。シクサーズはエンビードの大車輪の活躍もあってここまでイースタン・カンファレンス3位の35勝23敗と好位置におり、オールスターブレイク明けにジェームズ・ハーデンがラインナップへ加わることで、チーム成績が上昇する可能性が十分ある。
ハーデンとの共存によってエンビードのスタッツがダウンするかもしれないが、大幅に減少することさえなければ、このままエンビードが初のMVPに輝くことになるかもしれない。
新人王候補としては、スコッティ・バーンズ(ラプターズ)やケイド・カニングハム(ピストンズ)、ジョシュ・ギディー(サンダー)がいるものの、モーブリーは20歳ながらビッグマンとして堂々たるパフォーマンスを見せている。
直近4シーズンで3度もDPOYに輝いているゴベアは、今季もディフェンシブレーティングでリーグ2位(101.4)と好位置にいる。対抗馬に挙がるアデトクンボ(バックス)が自身2度目のDPOYを獲得する可能性も残されているが、今季序盤に本命と評されていたドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)はすでに25試合を欠場している。
今季成績を伸ばしている選手としては、マイルズ・ブリッジズ(ホーネッツ)、ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ)、デジャンテ・マレー(スパーズ)、デズモンド・ベイン(グリズリーズ)らが挙がるものの、キャリア3シーズン目にオールスターのスターター枠に選ばれ、グリズリーズをここまでリーグ3位の41勝19敗へと導く殊勲者となったモラントがMIPを受賞すると予想。
キャリア14シーズン目のケビン・ラブ(キャバリアーズ)は、今季キャリア最少の平均22.3分のプレータイムながら平均14.3得点7.3リバウンド2.1アシストと効果的なプレーを見せてチームの躍進に貢献している。
だがシックスマン賞の本命はヒーローだろう。NBA3年目のスウィングマンは、出場46試合のうち10試合で先発を務めているとはいえ、平均20.0得点4.8リバウンド3.9アシストと見事な成績を残しており、スターター以外で唯一平均17.0得点以上を記録。今後スターターとして多用されない限り、ヒーローが受賞することになるだろう。
同メディアによる投票で、最優秀コーチ賞としてほかに票が集まったのはサンズのモンティ・ウィリアムズHCとグリズリーズのテイラー・ジェンキンズHCの2名。両チームともリーグ上位の戦績を残しているものの、サンズは昨季NBAファイナル進出を果たし、グリズリーズはプレーイン・ゲームズを制してプレーオフまで駒を進めていた。
一方、キャバリアーズは昨季まで3シーズン連続でプレーオフから遠ざかっており、勝率も3割前後にとどまっていた。それが今季はここまでイースト4位の35勝23敗と躍進を遂げており、プレーオフ進出を飾ろうとしているだけに、このチームがポストシーズン進出を決めればビッカースタッフHCが獲得することになりそうだ。
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