2022.07.21
ロサンゼルス・レイカーズは今季、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックという3人のスーパースターを擁しながらチームがなかなかかみ合わず、ウェスタン・カンファレンス11位の33勝49敗と期待外れに終わった。
来季に向けて巻き返しを狙うレイカーズにとって、今夏注目されているのがウェストブルックの去就。33歳のポイントガードは来季契約がプレーヤーオプションで、約4706万ドル(約59億2956万円)という超高額年俸。このオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となる可能性は低く、来季もレイカーズでプレーすることが濃厚だ。
そんななか、『SUBSTACK』のマーク・スタイン記者は4月上旬にシャーロット・ホーネッツが獲得に関心を示す可能性があると報道。ホーネッツのマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)オーナーは、ウェストブルックがトップエンドーサーの1人を務めるジョーダンブランドのトップでもある。
今季ホーネッツはラメロ・ボールやマイルズ・ブリッジズ、テリー・ロジアーらを中心とした布陣でイースタン・カンファレンス10位の43勝39敗(勝率52.4パーセント)を記録。このチームが勝率5割を上回ったのは前回プレーオフへ進出した2015-16シーズン(48勝34敗)以来の好戦績。
だがプレーイン・ゲームでアトランタ・ホークスに103-132で大敗を喫したことで、6シーズン連続でプレーオフから遠ざかることとなった。
今夏ホーネッツは制限付きFAのブリッジズとの高額契約が控えており、モントレズ・ハレルやアイザイア・トーマスらが制限なしFAとなるものの、ボールやロジアー、ゴードン・ヘイワード、ケリー・ウーブレイJr.といった主力選手たちは来季も契約下にいる。
ただ、ウェストブルックをトレードするためには約3800万ドル(約47億8800万円)に相当する年俸の選手たちを手放さなければならず、主力2人以上の流出を覚悟しなければならない。
ジョーダンは長い間、ウェストブルックのファンとして信じられているのだが、ヘイワードを中心としたパッケージではレイカーズ側が応じないだろうと同記者が18日に報道。レイカーズは数々のケガをしてきた選手ではなく、健康体で毎晩プレーできる選手の獲得を優先しているからだと同記者は報じている。
ヘイワードはここ5シーズンで70試合以上に出場できたのは1シーズンのみで、今季もケガのため49試合のみの出場に終わっていたことから、レイカーズ側が首を縦に振るとは思えないというのが同記者の意見なのだろう。
ウェストブルックは今季も78試合に出場し、平均34.3分18.5得点7.4リバウンド7.1アシスト1.0スティールを残してきた。レブロンとデイビスが多くの試合で欠場したことでコート上のケミストリーを構築できなかったため、来季もレイカーズでプレーする可能性も残されているのだが、自身が望むチームあるいは環境でプレーできるのであれば、トレードを容認するかもしれない。
今季のチャンピオンシップ獲得をかけたプレーオフがスタートするなか、ポストシーズンを逃したチームはすでに今夏、そして来季に向けて動き出しており、これからの動向からも目が離せない。
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