2022.07.20

レイカーズのビッグ3は“継続”か…レブロン・AD・ラスが電話会議で優勝を誓い合う

レイカーズのビッグ3が電話で優勝を誓ったと報道[写真]=Getty Images
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 百戦錬磨のレブロン・ジェームズとともに優勝を経験したアンソニー・デイビス、トリプルダブル製造機のラッセル・ウェストブルック。未来の殿堂入りを擁してビッグ3を形成したロサンゼルス・レイカーズは、ファンの期待を裏切る形で2021-22シーズンを終えた。

 フロントはテコ入れとして、昨シーズンまでチームを率いたフランク・ボーゲルヘッドコーチを解任し、新指揮官にアシスタントコーチとしてミルウォーキー・バックスの優勝に貢献したダービン・ハムを招へい。また、セカンドユニットにはホワン・トスカーノ・アンダーソンのほか、トロイ・ブラウンJr.やトーマス・ブライアントといった若手を迎え、再出発する構えを見せている。

 このようにロスターを刷新したものの、直接的に優勝を請け負うのは冒頭で言及した3名のスター選手であることに疑いの余地はない。しかし、マーケットでは昨シーズン不調に苦しみ、レブロンとの相性も疑問視されたウェストブルックのトレードが議論されている。

 とりわけ、クリーブランド・キャバリアーズでレブロンと共闘経験のあるカイリー・アービングを対象とした大型トレードは客観的に見ても合理的に映り、さらにウェストブルックは長年連れ添った代理人のサド・ファウチャーと袂を分かったことから、移籍は既定路線かのように思えた。

新HCはウェストブルックに信頼を寄せるが、移籍の噂も…

 だが、『Yahoo! Sports』の報道によると、キング、AD、ラスはサマーリーグ開幕週の週末に電話会合の場を設けたもよう。そして、それぞれが互いへのコミットメントを表明し、成功を誓い合ったという。「この会話でビッグ3が“優勝”という共通の目標を掲げ、それに向けて同じ思考を持っていることを確認しあった」とのことだ。

 加えて、新HCのハムも就任以来、ウェストブルックを今シーズンの構成に含んでいるとコメント。ウェストブルックは引き続き先発ポイントガードであり、「他球団への移籍は想定していない」と明言している。
 

ハムHCは「ウェストブルックの移籍を想定していない」というが、退団の噂は絶えない[写真]=Getty Images


 しかし、これには真逆の意見も存在する。もちろん、その渦中にいるのは、ウェストブルックだ。同選手の残留論を覆すエピソードのひとつに、レブロンとウェストブルックは互いにサマーリーグの会場へ姿を現したものの、両者が交流する気配を見せなかったことが挙げられる。また、代理人との決別もレイカーズ残留を勧めたためと言われている。

『ESPN』のオーム・ヨンミスク記者は、2人の関係は溝ができるほど深刻なものではないが、冷え切った関係にあるとコメント。また、「ウェストブルックがファウチャーから提案されたレイカーズ残留と、ハムのサポートを望んでいないことは明らかだ」とし、ラスの移籍に一票を投じている。

 さらに、同記者はウェストブルックのトレード要望の真偽にかかわらず、レイカーズが一貫してロスターのアップグレードを目的にアービング獲得を画策してきたと指摘。そして、このプランにはレブロンも賛同していると報じられている。

 ビッグネームにつきまとう噂は、NBAの名物だ。しかし、オールスタークラスが絡むとなると、すべてが真実でも実現しないという可能性も大いに存在する。汚名返上が義務となるレイカーズは、どのようなロスターで望むのか。マーケット閉幕まで引き続き目が離せない。
 
 文=Meiji

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