2022.04.28

チーム最後の13得点を奪って3勝目を手にしたモラントが語った超絶ダンクの感想とは?

驚異的なパフォーマンスでグリズリーズを勝利へ導いたモラント[写真]=Getty Images
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 4月27日(現地時間26日、日付は以下同)に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズとメンフィス・グリズリーズによるシリーズ第5戦は、アウェイのウルブズが第4クォーター開始時点で11点をリード。

 グリズリーズはホームに駆け付けた大観衆の声援を受けて徐々に追い上げ、残り1分3秒にブランドン・クラークのティップアウトからジャ・モラントが3ポイントを沈めて逆転に成功。

 その後モラントがフロースロー2本を決めて3点リードとするも、残り3.7秒にアンソニー・エドワーズの3ポイントが決まり、試合は109-109の同点に。そこでグリズリーズはエースのモラントに託した。

「点を取りにいけ、ジャ」

 グリズリーズ最後のポゼッションで、モラントはトップ・オブ・ザ・キー付近でボールを受け取り、残り1.0秒に左手でレイアップを決め切り、見事チームの期待に応えた。グリズリーズは最終スコア111-109でこの試合に勝利してシリーズ戦績を3勝2敗とし、プレーオフ ファーストラウンド突破に王手をかけた。

 今季オールスターに初選出され、最優秀躍進選手賞(MIP)にも輝いたモラントは、この大一番でゲームハイの30得点に13リバウンド9アシスト3スティール。最終クォーターだけで18得点を荒稼ぎしたほか、チーム最後の13得点を1人でたたき出した。

 『ESPN Stats & Info』によると、22歳以下の選手がプレーオフという大舞台で決勝点を含む最後の13得点を連続して記録したのは、2007年のカンファレンス・ファイナル(対デトロイト・ピストンズ)の第5戦で25連続得点を奪ったレブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)以来の快挙だったという。

 なお、この試合でグリズリーズはモラントのほか、デズモンド・ベインが25得点2スティール3ブロック、クラークが21得点15リバウンド、ジャレン・ジャクソンJr.が12得点5リバウンド2ブロックを記録。

 グリズリーズの主砲として驚異的なパフォーマンスを見せたモラントだが、この日最も世界中を沸かせたのは第3クォーター終了間際に見せた超絶プレーだろう。

 トップ・オブ・ザ・キーでクラークのスクリーンから2メンゲームを繰り出すと見せかけて、逆サイドを突進したモラントは、リング下に構えていたマリーク・ビーズリー(193センチ84キロ)の上から右腕を豪快に振り回し、迫力満点のダンクをたたき込んだのである。

 NBAのプレーオフでは、これまで数多くの超絶ダンクが繰り出されてきたのだが、この日モラントが決めた一発は歴代最高級と言っても過言ではないほどのインパクトだった。

「あのプレーが僕らを前へと突き動かしたと思う。本当に、チーム全体の士気が高まったんだ」とクラークが語ったのもうなずける。

 もっとも、モラント自身は「僕は本当に、あのダンクでエキサイトすることはなかった。あれはガードの上から決めたから、いたって簡単なやつさ」と振り返ったとおり、淡々とコートを後にしていた。

 グリズリーズが3勝2敗でカンファレンス・セミファイナル進出に王手をかけウルブズとのシリーズは、30日の第6戦で決着がつくのか。それとも、ホームに戻ったウルブズが意地を見せて第7戦まで引き延ばすのか。次戦も白熱したゲームが展開されることになりそうだ。

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