2024.07.03
5月2日(現地時間1日、日付は以下同)に行なわれたウェスタン・カンファレンス・セミファイナル初戦。メンフィス・グリズリーズはゴールデンステイト・ウォリアーズの前に116-117で惜敗し、ミネソタ・ティンバーウルブズとのファーストラウンドに続いて2シリーズ連続でホームの初戦を落とした。
とはいえ、グリズリーズはジャ・モラントがゲームハイの34得点に9リバウンド10アシスト3スティール、ジャレン・ジャクソンJr.が33得点10リバウンド、ディアンソニー・メルトンが14得点7リバウンド3スティール、ブランドン・クラークが12得点9リバウンド2ブロックを残し、最後まで勝敗の行方が分からない接戦を演じた。
『ESPN Stats & Info』によると、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンにアンドレ・イグダーラと、3度の優勝を飾った選手を複数擁するウォリアーズは、ロースター全員で計670試合のプレーオフ出場経験がある。対するグリズリーズは計198試合と、ポストシーズンにおける経験の差は数字の面でも顕著。
それでも、一夜明けた3日に控えポイントガードを務めるタイアス・ジョーンズは「(2週間前に初戦を落としたことで)長いシリーズになると教えてくれた。1つの試合を重く受け止めすぎてはいけない。でも速やかに正していく必要がある。あの敗戦から学んでいかないと。でもシリーズが終わったわけではない」と次戦のリベンジに備えていた。
フォワードのカイル・アンダーソンはプレーオフ経験の差について聞かれても「このチームはそのことを気にかけていない。僕らはシリーズに勝とうと努力しているんだ」が話していた。
グリズリーズで指揮を執るテイラー・ジェンキンズHC(ヘッドコーチ)も「自信はたっぷりある」と切り出し、こんな言葉を残していた。
「励みになることもたくさんある。私は1点差で敗れたことで、選手たちへものすごくワクワクしていることを伝えた。あの試合でいくつかいいことができた。そして確実に自分たちでコントロールできることをすることで、このチームはずっと良くなっていくとね」。
また、指揮官はウルブズとのシリーズの経験もふまえてこう明かしていた。
「それにこのチームはシーズンを通して劣勢を跳ねのけてきた。前回のシリーズでもね。確かに、今いるプレーオフのセカンドラウンドは別次元のレベルではある。だが選手たちは常に向上し、何が必要なのかを理解して向上してきた」。
そんな失うものなど何もないかのようにしぶとく立ち向かってくるグリズリーズに、敵将のスティーブ・カーHCも「彼らは若くて、活気に満ちているチーム。身体能力もすばらしく、テイラーはすばらしい仕事ぶりを見せている。それにあのチームは選手層も厚く、我々は以前にもそれを目の当たりにしてきた。1試合に勝ったとはいえ、次へと進まないといけない」と警戒している。
4日に行なわれるシリーズ第2戦で、ウォリアーズが連勝できれば一気に優位な展開へ持ち込めるかもしれない。だがホームに熱狂的なファンが集結するグリズリーズも黙ってはいないはず。グリズリーズが1勝1敗のタイにすることができるかに注目だ。
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