2022.05.12

1970年代を代表するビッグマンとして活躍し、殿堂入りも果たしたボブ・レイニアーが他界

殿堂入りセンターのレイニアーが逝去[写真]=Getty Images
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 現地時間5月10日。NBAレジェンドのボブ・レイニアーが73歳で他界した。

 1970年のドラフト1巡目全体1位でデトロイト・ピストンズから指名されたレイニアーは、211センチ113キロの体格を誇る左利きのビッグマン。NBAキャリア14シーズンでピストンズとミルウォーキー・バックスでプレーし、通算959試合に出場してキャリア平均20.1得点10.1リバウンド3.1アシスト1.1スティール1.5ブロックにフィールドゴール成功率51.4パーセントを記録。

 オールスターには8度選出され、74年には24得点10リバウンドを奪ってMVPを獲得。キャリア2年目の71-72シーズンにはキャリアハイの平均25.7得点に14.2リバウンド3.1アシストを残しており、92年にバスケットボール殿堂入りを果たしている。

 NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、レイニアー逝去を受けて声明文の中で「30年以上に渡り、ボブは我々のグローバルアンバサダー、さらにデイビッド・スターン(前コミッショナー)、そして私の特別補佐を務めてきました。世界を旅してゲームの価値を教え、若い人々へポジティブなインパクトを与えてくれました」と話していた。

 70年代にライバルとして対戦してきたカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は自身のツイッターへ「ボブ・レイニアーは常に、バスケットボール界におけるビッグマンの1人であり続けることでしょう。それは彼の身体のサイズだけでなく、ハートも人一倍大きかったからです」と投稿し、好敵手との別れを悲しんでいた。

 約10シーズンをプレーしたピストンズでは、球団史上トップの平均22.7得点を残しており、通算1万5488得点と8063リバウンドはいずれも歴代3位に入っており、計4度のプレーオフ進出にも貢献。

 レイニアーがコート内外でこれまでに残してきた数々の功績に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。