2022.05.27

今シーズンのNBA各チームの“罰金王”は? シモンズとアービングがトップ2に

シモンズ(左)とアービング(右)が、今シーズンの罰金額の上位2選手に [写真]=Getty Images
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 NBAのプレーオフも佳境を迎えているが、現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は2021-22シーズンの各チームで罰金を最も多く払った選手をまとめている。

 罰金は主に、リーグやチームの規定違反、試合中のテクニカルファウルなどに加え、出場停止処分によるサラリー減額の罰則により発生。高額年俸を貰っている選手たちは罰金もかなりの額となっているが、徴収されたお金はリーグによって慈善団体に寄付される。

 各球団の“罰金王”を金額の高い順に並べたリストが、以下の通りだ。

■2021-22シーズンの各球団の最多罰金選手

※現地時間25日時点
※1ドル_127円で換算

フィラデルフィア・セブンティシクサーズベン・シモンズ【17,163,948ドル】(約22億円)
ブルックリン・ネッツカイリー・アービング【13,272,516ドル】(約17億円)
ニューオーリンズ・ペリカンズ:ディディ・ロザーダ【406,109ドル】(約5100万円)
ロサンゼルス・レイカーズレブロン・ジェームズ【301,004ドル】(約3800万円)
デンバー・ナゲッツニコラ・ヨキッチ【247,417ドル】(約3100万円)
ダラス・マーベリックストレイ・バーク【137,544ドル】(約1740万円)
サクラメント・キングスドマンタス・サボニス【135,586ドル】(約1710万円)
メンフィス・グリズリーズディロン・ブルックス【121,138ドル】(約1540万円)
ゴールデンステイト・ウォリアーズドレイモンド・グリーン【102,000ドル】(約1300万円)
ヒューストン・ロケッツクリスチャン・ウッド【94,253ドル】(約1200万円)
ミネソタ・ティンバーウルブズパトリック・ベバリー【87,000ドル】(約1100万円)
アトランタ・ホークストレイ・ヤング【72,000ドル】(約900万円)
マイアミ・ヒートジミー・バトラー【65,000ドル】(約830万円)
シャーロット・ホーネッツマイルズ・ブリッジズ【64,000ドル】(約810万円)
ポートランド・トレイルブレイザーズユスフ・ヌルキッチ【55,000ドル】(約700万円)
ニューヨーク・ニックスジュリアス・ランドル【53,000ドル】(約670万円)
デトロイト・ピストンズ:アイザイア・スチュワート【51,201ドル】(約650万円)
フェニックス・サンズデビン・ブッカー【38,000ドル】(約480万円)
ボストン・セルティックスジェイソン・テイタム【37,000ドル】(約470万円)
シカゴ・ブルズトリスタン・トンプソン【34,000ドル】(約430万円)
ユタ・ジャズルディ・ゴベア【33,000ドル】(約420万円)
ミルウォーキー・バックスグレイソン・アレン【31,963ドル】(約410万円)
サンアントニオ・スパーズデジャンテ・マレー【28,000ドル】(約360万円)
オーランド・マジックロビン・ロペス【27,000ドル】(約340万円)
トロント・ラプターズ:フレッド・バンブリート【27,000ドル】(約340万円)
インディアナ・ペイサーズジェイレン・スミス【26,000ドル】(約330万円)
ワシントン・ウィザーズケンテイビアス・コールドウェル・ポープ【25,000ドル】(約320万円)
ロサンゼルス・クリッパーズマーカス・モリス【24,000ドル】(約300万円)
クリーブランド・キャバリアーズダリアス・ガーランド【8,000ドル】(約102万円)
オクラホマシティ・サンダー:ダリアス・ベイズリー【6,000ドル】(約76万円)

 今シーズン最も多くの罰金を支払った選手はベン・シモンズとなった。オフシーズンにはトレードを志願し、シクサーズでのプレーを拒否したシモンズは、同チームで47試合を欠場。シクサーズは1試合を公式な欠場としたが、残りはコート外の違反とし、累計で1700万ドル(約22億円)以上の罰金に膨れ上がった。シモンズの今シーズンの年俸は約3300万ドル(約42億円)だが、結果として半分以上が徴収されることに。

椎間板ヘルニアにより今季全休となったシモンズ(左)。新天地でのデビューは来季に持ち越しとなった[写真]=Getty Images

 そのシモンズがトレードで加入したネッツで、最も多くの罰金を払った選手はカイリー・アービングだ。新型コロナウイルスのワクチン接種問題により、アービングはレギュラーシーズンの36試合を欠場。さらに、古巣であるセルティックスとの試合で過激なジェスチャーをしたことにより、5万ドル(約600万円)の罰金も科されており、シモンズに次いで多額の約1320万ドル(約17億円)を支払った。

 そのほか、上位にはレイカーズのレブロン・ジェームズも名を連ねた。NBAのキングは年棒も約4118万ドル(約52億円)と高額なため、ピストンズのアイザイア・スチュワートとの乱闘騒ぎにより受けた1試合の出場停止処分だけで、約28万ドル(約3560万円)の罰金を科された。

 ニコラ・ヨキッチドレイモンド・グリーンパトリック・ベバリーなど、闘争心剥き出しで試合に臨む選手たちも上位に入るなか、最も少額のチーム罰金王となったのはサンダーのダリアス・ベイズリー。6,000ドル(約76万円)でも罰金としては十分高額だが、やはり上位2選手は別格なことが分かる。

 シモンズとアービングはまさに今シーズンの“罰金王”だが、慈善団体に多額の寄付をしたと考えれば、少しは気が楽になるだろう。

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