2022.04.25

相手の堅守に苦戦も第3戦で手ごたえをつかんだデュラント「俺に求められているのは…」

テイタム(左)の好守に悩まされているデュラント(右)[写真]=Getty Images
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 ブルックリン・ネッツのスーパースター、ケビン・デュラントは今年3月と4月でいずれも平均30.0得点以上を奪い、シーズン全体でも平均29.9得点にフィールドゴール成功率51.8パーセント、3ポイント成功率38.3パーセントという好成績を残してきた。

 ところが、ボストン・セルティックスとのプレーオフ ファーストラウンドでは3試合を終えて平均22.0得点5.3アシストにフィールドゴール成功率36.5パーセント(19/52)に17ターンオーバー(平均5.7本)と苦しんでいる。

「俺はこのシリーズを通して、正直に言うと考えすぎていたんだ。俺のゲームへのアプローチもそう。俺たちはまだゲームがある。新たな機会であり、俺はそれを楽しみにしている」。

 4月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行なわれた第3戦を103-109で落とした後にそう語ったデュラントは、この試合でフィールドゴール成功率54.5パーセント、3ポイント成功率66.7パーセントと、シリーズベストの成功率を記録。

 とはいえ、この日もターンオーバーを5本記録したほか、フィールドゴールは11本(成功6本)、3ポイントも3本(成功2本)しか放つことができておらず、決して本調子にあるとは言えない。

 それでも、デュラントは「最初の2戦で、俺はアグレッシブになろうとしすぎていた気がする。相手が俺を徹底マークし、俺の動きを取り除こうとしていた。でもそこで俺は強引にやろうとしていたんだと思う」と振り返り、こう続けていた。

「フィルムを観て、たくさんのチームメートたちがオープンになっていて、彼らはショットを決めていたことに気づいた。そこで俺はオフェンスの流れに乗って、ボールムーブさせて俺を見つけてもらうようにしたんだ」。

 チームは3連敗を喫し、ファーストラウンド敗退までもう後がない窮地へと追い込まれているのだが、デュラントは「最初の2戦よりも、俺はチームメートたちをうまく見つけたと思う。俺に求められているのはもっと得点することだけ」と語る。

 ただ、カイリー・アービングが「彼は自身が望んでいたプレーができていない」と語っていたとおり、デュラントが本来のスーパースコアラーとして本領発揮できていないのも事実。

 その要因となっているのが、相手エースのジェイソン・テイタムの好守だろう。『NBA tracking data』によると、デュラントは3試合をとおして、テイタムと27分1秒マッチアップしているものの、120.9ポゼッションでフィールドゴール成功率わずか13.3パーセント(2/15)、3ポイントは4本放って成功ゼロと封じられており、ターンオーバー10本を犯し、2本もブロックショットに遭っている。

 シリーズ平均43.1分プレーしているとはいえ、デュラントは「疲労しているわけじゃない。息切れもしていないし、俺の身体は傷ついてもいない」とコンディションは問題ないという。

 26日のシリーズ第4戦に向けて、「どうすればリズムをつかめるか?」と聞かれたデュラントは「もっとシュートすることかもしれない」と返答。ネッツがセルティックスとのシリーズで一致報いるためには、やはりこの男の大爆発が不可欠。

「俺たちは今どんな状況にいるのかはわかっている。俺たちは0勝3敗で負けているんだ…月曜日(日本時間の火曜日)にコートへ出てプレーするだけだ」。

 はたして、ネッツはセルティックスから1勝をもぎ取ることができるのか。なかでも第3戦で手ごたえをつかんだデュラントのプレーは必見だ。

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