2022.06.15
5月26日(現地時間25日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦は、ホームのFTXアリーナで迎えたマイアミ・ヒートが前半を終えて42-37でボストン・セルティックスから5点のリードを手にしていた。
ジェイレン・ブラウンはフィールドゴール7投中成功わずか2本で4ターンオーバーを犯すなど、セルティックスはチーム全体で10ターンオーバーを記録し、9本のオフェンシブ・リバウンドをヒートに許していた。
「前半はタフだった。僕らはショットを決められなかったし、ターンオーバーをしてしまっていた。でも自分たちにとってカギとなったのは、自分たちがやるべきことをディフェンス面で続けていたこと。そこからオフェンスでも自分たちのプレーができ、うまく回り始めたんだ」。
ベテランのアル・ホーフォードがそう振り返ったように、セルティックスは後半に入ってディフェンスの強度はそのままに、オフェンスが復調。第3クォーターに32-16でヒートを圧倒すると、最終スコア93-80でロースコアゲームを制したのである。
ブラウンは後半だけで19得点にターンオーバー0、ジェイソン・テイタムも後半だけで18得点と、2枚看板がヒートへ襲い掛かり、このシリーズ初の連勝を飾ったことで、3勝2敗でNBAファイナル進出に王手をかけた。
セルティックスではブラウンが計25得点4リバウンド、テイタムが計22得点12リバウンド9アシスト、ホーフォードが16得点7リバウンド5アシスト2ブロック、デリック・ホワイトが14得点5アシスト2スティール、ロバート・ウィリアムズ三世が10リバウンド3ブロックを記録。
前半と後半で見違えるほどの変化を見せたブラウンは、第4クォーター中盤に強烈なダンクをお見舞いするなど大活躍。「落ち着こうとしただけ。試合が進むにつれてね」と語り、「ひざまずきたくはなかった。この試合はもう終わりなんだと受け流したくもなかったんだ。このチームがこの僕を必要としてくれたからなんとかしようとしたんだ」と振り返った。
トリプルダブル級のスタッツを残したテイタムは「確かに、相手は本当にいいチーム。両チームともハードにプレーするし、競い合っている。でもホワイトのような選手や(マーカス)スマートがいてくれると、特にスマートがいることが大きい。そしてJB(ブラウンの愛称)がビッグショットをいくつも沈めてくれた。最初から最後まで、このチームの皆が貢献してくれたよ」と、チーム力で勝ち取った勝利を喜んでいた。
セルティックスが28日にホームのTDガーデンで行なわれる第6戦でヒートに勝利できれば、2010年以来のNBAファイナル進出を決めることとなる。ヒートを2戦連続で82得点以下に抑え込んでいるディフェンスを次戦でも持続できれば、その可能性は高まるだろう。
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