2022.05.25

試合開始からヒートを圧倒したテイタム「フロアの両エンドで緊迫感を持ってプレーした」

第4戦でゲームハイの31得点をマークしたテイタム[写真]=Getty Images
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 5月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦は、ボストン・セルティックスがホームのTDガーデンでマイアミ・ヒートを102-82で下し、シリーズ戦績を2勝2敗の五分とした。

「緊迫感だ。それがこの試合に臨むうえで焦点にしていたことだった。最初から最後まで、フロアの両エンドで緊迫感を持ってプレーすること。前の試合よりも間違いなくいいゲームができた。僕らはそうするべく話し合い、今夜それを遂行したんだ」。

 この試合で両チーム最多となる31得点に8リバウンド5アシスト2ブロックをマークしたジェイソン・テイタムはそう語り、チームとして攻防両面でハードなプレーを遂行できたとコメント。

 セルティックスではテイタムのほか、ペイトン・プリチャードが14得点、右足首捻挫のため欠場したマーカス・スマートに代わって先発入りしたデリック・ホワイトが13得点8リバウンド6アシスト3スティール、ジェイレン・ブラウンが12得点7リバウンド、ロバート・ウィリアムズ三世が12得点9リバウンド2ブロックを記録。

 一方のヒートは試合開始から14本連続でフィールドゴールをミス。第1クォーター残り3分22秒にビクター・オラディポの3ポイントが決まるまで、1-18という信じられない展開に。

 敗れたヒートでは、そのオラディポが23得点6アシスト、ダンカン・ロビンソンが14得点2スティール、ケイレブ・マーティンが12得点6リバウンドと気を吐くも、先発陣(ジミー・バトラーバム・アデバヨカイル・ラウリーPJ・タッカー、マックス・ストゥルース)で合計わずか18得点に終わった。

 今年のイースト決勝は第1戦から順にヒート、セルティックスが交互に勝利を収めて2勝2敗のタイ。第5戦は26日にヒートのホームで行なわれることとなる。

 第2戦に続いて20点以上の大差をつけられたヒートだが、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)はこのチームが次戦でやり返せると信じているという。

「我々はそれができることを証明してきた。今夜起こったことについてはこのチームで誰もハッピーではないがね」。

「これもプレーオフのうちさ。そこにはものすごく高い時や低くなってしまうことがある。特に実力が拮抗した2チームだとね。だが我々はこれまで、さまざまな方法から、オフェンス面で解決策を見出せるんだと証明してきた」。

 第4戦ではセルティックスのスマート、ヒートではタイラー・ヒーローが鼠径部を痛めたことで欠場と、両チームとも主力がケガを抱えて欠場を余儀なくされることもあるため、総力戦と言っても過言ではないシリーズとなっている。

 はたして、次戦でNBAファイナル進出へ王手をかけるのはどちらのチームなのか。そして先に4勝目を手にするのはヒート、それともセルティックスなのか。シリーズ終盤に差し掛かった両チームの攻防に注目だ。

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