2022.06.03
マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスによる今年のイースタン・カンファレンス・ファイナルは、ヒートが5月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行なわれた第6戦に111-103で勝利したことで、3勝3敗のタイへと持ち込んだ。
セルティックスではジェイソン・テイタムが30得点9リバウンド4アシスト2スティール、4本の3ポイントを沈めたデリック・ホワイトが22得点5アシスト3スティール、ジェイレン・ブラウンが20得点6リバウンド5アシスト3スティール、マーカス・スマートが14得点、ロバート・ウィリアムズ三世が12得点2ブロックを残すも勝ち切れず。
カンファレンス・セミファイナルで、セルティックスは昨季覇者ミルウォーキー・バックス相手に2勝3敗から2連勝でシリーズを4勝3敗で制した。だが2シリーズ連続で最終第7戦へともつれることに。
2010年を最後にNBAファイナルから遠ざかっているセルティックスだが、11年から今年まで計5度もカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がっており、12年と18年には第7戦までもつれてファイナル進出まであと1勝に迫っていた。
だが12年はヒート、18年はクリーブランド・キャバリアーズに3勝2敗から2連敗。いずれもレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)の大爆発によって第6戦を落としてしまい、悔しい思いをしてきた。
今年の第6戦で見せたジミー・バトラーの47得点9リバウンド8アシスト4スティールという獅子奮迅の活躍は、12年のイースト決勝第6戦でレブロンが45得点15リバウンド5アシストと大爆発したことを思い出させるものであり、テイタムやブラウン、スマートといった現在の主軸たちにとっては18年のイースト決勝第6戦で敗れた悔しさが蘇ってきたとしてもおかしくはない。
それでも、両チームトップのシリーズ平均24.8得点に8.0リバウンド5.5アシスト1.2スティールを残すテイタムは「ラストゲームなんだ。それが全て。僕とこのグループが持つ自信のメモリは10分の10だ」と自信は揺るがない。
イメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)も「確かに、我々は(ミルウォーキー相手に)クローズアウトゲームに勝った。それに(このシリーズでは)マイアミで2勝した。その点はポジティブに捉えている。このチームが勝てることは分かっている」と語るも、第7戦をホームで戦うこととアウェイとして迎えることは条件が大きく異なる。
「隠すことなんてない。これは第7戦であって、(勝てば)NBAファイナルへ進める。自分たちが危うい局面に立っているのは皆が分かっている。これがチームの皆にとってどれほど大きな意味を持つかもね」。
テイタムはそう語り、30日にマイアミで行なわれるシリーズ最終戦に臨むこととなる。はたして、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの頂上決戦への出場権を手にするのはヒートか、それともセルティックスか。運命の第7戦の行方から目が離せない。
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