2022.06.06
NBA JAPANの公式ツイッターで26日、『NBA KAIWA』が行われ、男子日本代表のヘッドコーチを務めるトム・ホーバス氏が登壇。MCを務める佐々木クリス氏とともにトークを繰り広げた。
昨夏行われた東京オリンピックで女子日本代表を指揮し、史上初の銀メダル獲得へ導いたホーバス氏。歴史的な銀メダル獲得に至った要因について問われた同氏は、「就任した時に金メダルを獲ると掲げて、髙田(真希)ら選手全員に『勝てるか』と聞いたら『はい』と答えたんです。それで目標が決まったから、練習後に『この練習で金メダル獲れるの?』と聞くようになった。それでどんどんレベルが上がっていった」と答えた。
銀メダル獲得に大きく貢献した町田瑠唯は、WNBAのワシントン・ミスティックスへ入団。開幕戦から出場機会を確保しているが、ホーバス氏は「素晴らしい。とても応援している」と語った一方で、「彼女は本当に静かな人。だからもっと気持ちを見せてほしい。まだまだ秘めているものがある。HCとチームメートも言っているが、もっとシュートを打ったほうがいい」とアドバイス。そして「瑠唯はずっと家族。WNBAではいろんな問題やチャレンジがあると思うが、自分を信じて楽しんでほしい」とエールを送った。
また、ホーバス氏は今年4月に渡米し、ワシントン・ウィザーズ、トロント・ラプターズの試合を観戦したことを明かした。男子日本代表の核となる八村塁、渡邊雄太とは試合前後で会話したといい、八村については「今シーズンシューティングがすごくよかった。一番大事なのはパーセンテージが増えたことで、日本代表のシステムを考えてもいいこと。彼がどうフィットするかすごく考えている」とコメント。渡邊については「彼とは久々に会ったけれど、体が大きく、強くなっていた。考え方もNBA選手になっていた」と語った。
この会ではファンから寄せられた質問をホーバス氏が直々に回答。「代表選手が絶対にもってほしいものは」という質問には、「僕が女子代表のHCになった5〜6年前はメンタルタフネスが足りなかった。今男子は世界レベルではないし、メンタリティを直さないと勝てない」と答え、技術面に関しては以下のとおり答えた。
「今の(男子代表の)システムにはパッシングが一番大事。いいパスなら3ポイントが入って、ターンオーバーも少なくなる。一番打ちたいシュートはレイアップ。2番目はフリースロー。3番目は3ポイントシュート。どれをするにもいいパスが大事です」
さらに、今注目している選手について問われたホーバス氏は「若い選手だったら西田優大(シーホース三河)。身長もあったフィジカルもあるし、巧みな選手」と答え、「今のNBAではジェイレン・ブランソン(ダラス・マーベリックス)やホセ・アルバラード(ニューオーリンズ・ペリカンズ)みたいに身長の低いポイントガードが活躍しているから、日本人でもできるはず。寺嶋(良/広島ドラゴンフライズ)や齋藤(拓実/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)もできる。日本代表のスタイルができたらできるはず」と期待を込めた。
会の最後には、第68代横綱でバスケットボール好きとしても知られる朝青龍が飛び入りで参加。「NBAは黒人系の選手が多いが、アジア系の選手も技術があってすごく頑張っている」と語り、「日本人にも頑張ってほしい。どのスポーツにも言えることだけど、気持ちで負けたらいけない。僕みたいに熱くなってもいけないけど」と笑いを誘った。
2022.06.06
2022.06.02
2022.05.28
2022.04.18
2022.04.14
2022.04.07