2022.06.28

リーグ有数の実力者カイリー・アービングが約50億円の来季契約を行使してネッツへ残留

プレーヤーオプションを行使したカイリー[写真]=Getty Images
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 今夏のフリーエージェント(FA)戦線は、7月1日(現地時間6月30日、日付は以下同)に交渉解禁となり、7日からFA選手たちとの契約が可能となる。

 そんななか、6月28日にブルックリン・ネッツカイリー・アービングが「(契約を)行使することに決めた。秋にまた会おう」と『The Athletic』へ語り、プレーヤーオプションとなっていた来季契約を行使してネッツへ残留することを明言。

 今夏カイリーには約3693万ドル(約49億8555万円)の巨額契約を破棄し、制限なしFAになってネッツと延長契約あるいは他チームへ移籍という選択肢もあり、一時はサイン&トレードで移籍という噂もあったのだが、来季もネッツでプレーすることとなった。

 キャリア11シーズン目となった今季、30歳の男は平均27.4得点4.4リバウンド5.8アシスト1.4スティールをマーク。フィールドゴール成功率46.9パーセント、3ポイント成功率41.8パーセント(平均3.4本成功)、フリースロー成功率91.5パーセントと、ショット全般で高い成功率を残し、3月16日のオーランド・マジック戦ではキャリアハイの60得点を奪取。

 ただ、新型コロナウイルスのワクチン未接種によってシーズン序盤はチームへ合流できずに出遅れ、年明けから出場も、一部を除くアウェイゲームでしかプレーできず、ホームのバークレイズ・センターで今季初出場を飾ったのは3月末と、計29試合の出場に終わっていた。

 新人王に加え、2016年にクリーブランド・キャバリアーズでチャンピオンリングを手にしたカイリーは、オールスターへ7度、オールNBAチームに3度選ばれてきた実績を持ち、依然としてリーグ有数のスコアリングガードの1人。

 ただ、今回のプレーヤーオプション行使によって来季終了後に制限なしFAとなるため、カイリーが再契約する可能性が低いとネッツ側が判断すれば、開幕前あるいは来季途中にトレードとなるかもしれない。そのため、カイリーの去就は今後も注目を浴びることとなるに違いない。

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