2022.07.03
4月26日(現地時間25日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとのシリーズ第4戦。ホームのブルックリン・ネッツはケビン・デュラントがシリーズ最多の39得点9アシストに7リバウンド、5本の3ポイントを沈めたセス・カリーが23得点、カイリー・アービングが20得点5リバウンド5アシスト2ブロックを残した。
だがセルティックスはジェイソン・テイタムの29得点5アシストを筆頭に、ジェイレン・ブラウンが22得点8リバウンド、マーカス・スマートが20得点5リバウンド11アシスト、グラント・ウィリアムズが14得点3ブロック、アル・ホーフォードが13得点6リバウンドをマーク。
試合はセルティックスがネッツへ一度もリードを許さずに116-112で制し、プレーオフ ファーストラウンドを無傷の4連勝で突破し、カンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時に2連覇を果たし、ファイナルMVPにも輝いたデュラントにとって、通算11度目のプレーオフで初のスウィープ敗退。「俺たちが敗れた理由はいくつもあるかもしれない。だが相手がより良いチームだったということ」とデュラントは口にしていた。
今季のネッツは優勝候補筆頭と評され、開幕前から大きな期待を背負っていたのだが、開幕から新型コロナウイルスのワクチン未接種でカイリーがチームへ帯同できず、1月になって一部を除くアウェイゲームでようやく出場。その後もデュラントがケガで戦線離脱するなど戦力がそろわず、2月に入ってジェームズ・ハーデンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ放出。
その見返りに獲得したカリー、アンドレ・ドラモンドはスターターとして活躍するも、ベン・シモンズは背中に椎間板ヘルニアを抱えていたこともあって今季出場できず。ネッツはイースタン・カンファレンス7位の44勝38敗を残し、プレーイン・ゲームでクリーブランド・キャバリアーズを下して第7シードを手にしたものの、今年のプレーオフで最初に姿を消すことに。
シリーズ全4試合で、ネッツはいずれも7点差以内の展開にこそ持ち込んだものの、戦力がなかなかそろわずにケミストリー構築に苦戦したネッツとは対照的に、セルティックスのチームとしての総合力が上回ることとなった。
「後悔はない。起きてしまったこと。覆水盆に返らずってことだ。あとは俺たちがここからどれだけ向上し、前進していけるかだ。今シーズン、俺たちにはいろんなことが起こった。それはこの組織にいる全員が分かっている。だから怒りすぎたり、後悔を感じたりする時間はない。組織として向上すべく積極的に、良くなっていくために解決策を見出せるかにかかっている」。
デュラントはネッツにおける実働2シーズン目をそう振り返り、来季に向けて巻き返していくことを誓った。昨夏の東京オリンピックでアメリカ代表を見事金メダルへと導いたスーパースターは、万全の状態で来季を迎えるべく、オフシーズンもワークアウトに没頭していくことだろう。
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