2022.05.30

ウォリアーズ指揮官が選手たちへ与えた「シーズン中でもほとんど前例がないこと」とは?

3年ぶりのファイナルに臨むカーHC[写真]=Getty Images
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 5月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が記者たちの前で口を開いた。

 ウォリアーズは27日にダラス・マーベリックスとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルを4勝1敗で終えており、6月3日のNBAファイナル初戦まで約1週間空いたことで、選手たちへ休養を与えたという。

「我々は2日間連続で選手たちへオフを与えた。レギュラーシーズン中でも、ほとんど前例がないことだ。この数日間の疲れをほぐす最高の機会になった。我々は明日まで公式練習はしない。(ファイナルの)相手が決まった翌日に行なうことになる」。

 NBAは30日にイースタン・カンファレンス・ファイナル第7戦が行なわれ、ボストン・セルティックスがマイアミ・ヒートを下してファイナル進出を決めた。今季の頂上決戦はウォリアーズ対セルティックスという対戦カードとなった。

 4月17日に幕を開けたプレーオフは、約1か月半が経過してファイナルを競い合う最後の2チームが出そろった。ウォリアーズはセルティックスとのシリーズを前に、リフレッシュする機会を与えたのである。

「私はこれまでに何度も言ってきた。ファイナルへ勝ち進むということは、おおよそ2か月間の旅路になるから、ストレスや疲労も蓄積している。だからちょっとした休養をとれるなら、それがものすごく大きな意味を持つんだ」とカーHC。

 現在、ウォリアーズではゲイリー・ペイトン二世が左ひじ骨折と靭帯損傷のため、メンフィス・グリズリーズとのカンファレンス・セミファイナル第3戦から欠場中。さらにオットー・ポーターJr.が左足を痛めてここ2戦連続で欠場、アンドレ・イグダーラが首を痛めてデンバー・ナゲッツとのファーストラウンド第5戦から欠場を続けている。

 30日になって、ウォリアーズは彼らが復帰に向けて前進していると発表しており、今週中に練習へ少しずつながら復帰できる見込み。彼らがファイナルで戦列復帰できれば、このチームの選手層は厚みを増すに違いない。

 さらに、ファイナル第2戦が行なわれる6日までホームに滞在できるため、1週間以上も飛行機で敵地へ行くことがない。「自分たちのベッドで11日間も眠れるのは非常に助けになる」と指揮官は語る。

 ファイナルの相手がセルティックスに決定したことで、ウォリアーズはカーHCをはじめとするコーチングスタッフ陣と選手たちが一丸となり、球団史上7度目となるチャンピオンシップ獲得に向けて本格的に始動していく。

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