2022.08.28
現地時間8月15日。『Fox 32 Chicago Sports』とのインタビューに応じたヤニス・アデトクンボは、シカゴ・ブルズについてこう口にしていた。
「誰だって(ブルズで)バスケットボールをプレーしたいかと聞かれたら、ノーと答えれば嘘になる。複数回のチャンピオンシップを勝ち取ったチームなんだ。史上最高の選手の1人がプレーしたチームでもある。もう考えるまでもないね。誰だってシカゴでプレーするのは大歓迎だね」。
昨季5シーズンぶりにプレーオフへ進出したブルズは、デマー・デローザン、ザック・ラビーンという2人のオールスターを擁するチームで、今季もプレーオフへと駒を進めることが期待されているチームの1つ。
もっとも、ブルズと言えばやはり1990年代に2度の3連覇を達成したチームという印象が強い。マイケル・ジョーダンを筆頭に、スコッティ・ピペンやホーレス・グラント、トニー・クーコッチ(いずれも元ブルズほか)、デニス・ロドマン(元デトロイト・ピストンズほか)らがプレーし、NBAで王朝を築いたのだから当然だろう。
するとアデトクンボは「未来なんて、誰にもわからないさ。人生がどうなっていくかなんてわからないけど、僕はシカゴでプレーするかもしれない」と衝撃発言。
アデトクンボは2024-25シーズンまでバックスの契約下におり、翌25-26シーズンがプレーヤーオプションとなることから、もしこの男がブルズへ移籍となれば、基本的に25年夏が最短となるのだが、次の契約でブルズへ移籍するかどうかは誰にも分からない。
27歳のアデトクンボは、昨季までのキャリア9シーズンでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ6度、オールディフェンシブチームに5度も選ばれている攻防兼備のスーパースター。211センチ109キロのサイズに長さと高い身体能力を兼備する男は、一昨季にバックスを優勝へ導いてファイナルMVPを手にしたほか、シーズンMVPに2度、最優秀躍進選手賞(MIP)、最優秀守備選手賞(DPOY)、オールスターMVPにも選ばれており、昨秋には最年少でNBAの75周年記念チームにも名を連ねた。
そんなアデトクンボがもしトップレベルを保持した状態でブルズへ加入となれば、リーグの勢力図を変える可能性も十分ある。もっとも、そのインタビューで「でも今はミルウォーキーでプレーすることにコミットしている」とも話しているため、今すぐブルズへ移籍することは現実的とは言えない。
ただ、リーグ屈指のスーパースターがキャリア終盤に“G.O.A.T.(史上最高の選手)”と評されているジョーダンが王座を獲得したブルズでプレーする可能性は、決してゼロではなさそうだ。
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