2022.08.20

昨季プレーオフを全休したナゲッツのマレー「健康体だと感じるまで待ちたかった」

2シーズンぶりの出場に向けて順調な仕上がりを見せるマレー[写真]=Getty Images
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 昨年4月中旬。デンバー・ナゲッツジャマール・マレーは左ひざの前十字靭帯(ACL)を断裂したことで戦線離脱。2020-21シーズン、マレーはケガをするまで平均21.2得点4.0リバウンド4.8アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率47.7パーセント、3ポイント成功率40.8パーセント(平均2.7本成功)と、自己最高のシーズンを送っていた。

 ナゲッツは昨季ニコラ・ヨキッチが2シーズン連続でMVPに輝き、ウェスタン・カンファレンス6位の48勝34敗でレギュラーシーズンを終えて4年連続でプレーオフへと駒を進めた。だがマレーに加えて、マイケル・ポーターJr.も腰のケガのため9試合のみの出場に終わり、ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に1勝4敗となり、ファーストラウンド敗退に。

 昨季プレーオフを前に、マレーには戦列復帰がささやかれていたのだが、結局コートへ戻ることはなく、半年後の今季開幕まで公式戦へ出場することを断念。現在、マレーはオーストラリアのメルボルンにオープンした「NBA Store」へ登場するなど、オーストラリアへ滞在しているのだが、その合間に『ESPN』へこのように語っていた。

「難しかったけど、僕としては健康体だと感じるまで待ちたかった。ケガのことを考えずにプレーできる状態になるまでね。その状態でコートへ立ちたくなかった。特にバスケットボールでは1年で最も重要な時だから」

「プレーオフを全休したことは、僕にとってはスマートだった。自分のひざを正しい状態にするためにもね。今の僕はより自信を持って次のシーズンへ臨むことができる」。

 プレーオフを全休したことで、今季マレーは約1年半ぶりにコートへ戻ることとなる。ナゲッツはトレードでケンテイビアス・コールドウェル・ポープとイシュ・スミス、フリーエージェント(FA)戦線でブルース・ブラウン、ディアンドレ・ジョーダンをロースターへ加えており、ポーターJr.も健康体を取り戻してトレーニングキャンプから合流できる見込み。

 ヨキッチ、マレー、ポーターJr.にコールドウェル・ポープ、アーロン・ゴードンで形成する先発陣は強力で、ベンチにもボーンズ・ハイランドやスミス、ブラウン、ジェフ・グリーン、ジョーダンが控えており、ウェスト屈指の戦力となった。

「チャレンジだった。けどイージーになっていったよ。毎月、僕は何か新しいことができるようになっていったからね。毎月、(復帰に向けて)進歩しているのが見てとれた。今でさえ、僕は健康体ではあるけど、自分のゲームが向上しているし、何をすれば快適なのか、コートでどのようにして動き回れるかを見ることができている。これまでよりも、ずっとスムースだと感じているよ」。

 自身のコンディションに自信を見せたマレー。ナゲッツは10月20日(現地時間19日)にユタ・ジャズとのアウェイゲームで今季開幕となる。大ケガから復帰する25歳のスコアリングガードがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみに待ちたいところだ。

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