2022.08.29

ドクターJがコービーのNBA全体における永久欠番について語る「いつかそうなるかも」

ドクターJことジュリアス・アービング[写真]=Getty Images
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 8月12日(現地時間11日、日付は以下同)。NBAは1日に他界したボストン・セルティックスのレジェンド、ビル・ラッセルが現役時代に着用した背番号6を、全30チームで永久欠番にすることを発表した。

 NBAで全チームの永久欠番となるのは史上初。昨季まで6番を着用していた選手たち、あるいはすでに今季6番を着用することを申請していた選手たちは除外となり、今季も同じ背番号でプレーすることとなる。

 それ以来、ファンの間ではロサンゼルス・レイカーズ一筋20シーズンをプレーし、5度の優勝を勝ち取ったコービー・ブライアントが現役時代に着用していた8番と24番も、NBA全体で永久欠番にするのはどうかと話題になっていた。

 コービーは2020年1月末にヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となり、41歳という若さで早すぎる別れを迎えただけに、当時は世界中に衝撃が走った。20年のオールスターゲームから、MVPには「NBAオールスター・コービー・ブライアントMVP」という名が冠されており、今でもバスケットボールファミリーの中で生き続けているレジェンドである。

 ただ、コービーの背番号2つをリーグ全体の永久欠番にする案について、レジェンドの“ドクターJ”ことジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)は28日に『TMZ SPORTS』へ公開された記事のなかでこのように話していた。

「私は彼(コービー)をビル・ラッセルの状況と比較するべきだとは思わない。まだそうなったばかりではあるが、どうなっていくか見てみよう。いつかそうなるかもしれないからね。(ただし)ビルは86歳だった。そして複数回のチャンピオンとなり、コーチとしても複数回のチャンピオンで、コート内外でもチャンピオンになっている。(現時点では)比べるまでもない」。

 ラッセルはNBAキャリア13シーズンで史上最多となる11度の優勝を達成。そのうち2回は選手兼ヘッドコーチ(HC)として勝ち取ってきた。リーグ史に名を残すビッグマンは、その点でも別格ということなのだろう。アービングは「ビルは非常に特別な人物だった。彼がバスケットボールのためにやってきたことは、今後も誰1人としてできないだろう」と話していた。

 NBAはラッセル逝去により、2022-23シーズンですべての選手たちが右肩へ記念パッチをつけ、コートではスコアラーテーブル近くにあるサイドラインへラッセルの背番号6番の入ったクローバーのロゴが表示されることになることをすでに発表している。

 とはいえ、コービーはレイカーズで8番と24番が永久欠番となっており、NBA史上でも10本の指に入るスーパースターと評されてきたことから、来季以降にリーグからNBA全体で永久欠番になる可能性は決してゼロではないだろう。

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