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3年ぶりの開催が決まったNBAジャパンゲームズは、9月30日、10月2日、さいたまスーパーアリーナでワシントン・ウィザーズとゴールデンステイト・ウォリアーズが対戦する。スーパースター、ステフィン・カリーを擁し、昨シーズン7度の目のNBA制覇を果たしたウォリアーズが来日するだけでなく、八村塁がウィザーズのユニフォームをまとい、初めて日本のファンの前でその勇姿を披露するだけに、心待ちにしているファンも多いことろう。
八村が2019年のNBAドラフトで、1巡目全体9位でウィザーズに指名されて以来、ウィザーズは日本語のツイッターアカウント開設をはじめ、日本に対して積極的なマーケティングを行ってきた。それだけに今回のジャパンゲームズは彼らにとって日本でチームの認知を押し進めるには絶好のチャンスと捉えているだろう
来日の最中、MSEの幹部が日本のバスケットボーツ専門メディアへの対応も行った。冒頭ビジネス部門代表兼CCOのジム・バン・ストーン氏が「私たちは日本語のコンテンツをNBAで初めて作りました。NBAがグローバルに展開していくためには大きなファクターになっています。それをさらに強化したい。町田選手がミスティックに加入したことで、 日本とのつながりはさらに強まっています」とコメント。
そして、ウォザーズとミスティックスの新しいシーズンに着用するユニフォームを披露してくれた。
「こちらに並べてあるのが、ウィザーズが新シーズンに着用するユニフォームです。ミスティクスのものも含まれますが、その中で赤白青がスタンダード、このピンクの桜のものがチェリーブロッサムのシティエディションです。ワシントンDCに日本から送られた桜で友好関係ができていることが、まさに今につながっています」
日本からワシントンDCに送られた桜が100年以上の月日を経て、今では観光名所となり、地元の人たちにとっても馴染み深いものになっている。現地では3月から4月にかけてイベントやお祭りが行われ、日本との関わりの大きさを象徴する存在だ。
さらに「桜をベースにしたユニフォームというアイデアはずっと存在したんですが、このタイミングでできてよかったかなと思いますし、ワシントンDCには世界的に有名なモニュメントがあるなかで桜のユニフォームを着用することはとても意義のあることだと思っています」とその重要性を強調した。
この桜をモチーフにしたシティエディションのユニフォームはホーム12試合で着用されることになっている。
「日本のバスケットボールファンはエンゲージメントがものすごく高いなと感じています。SNSの日本語コンテンツのなかでも、コート上だけのことだけではなくて、コート外の選手の様子であったり、ストーリーを発信していて、それに対する反応はとてもよいと感じています」と、バスバートン氏は日本からのファンの反応を歓迎した。
積極的に発信されるSNSは一方的にチームから発信されるものではないようだ。
「八村選手と町田選手が、ともに自分たちのストーリーや現地での経験を伝えてもらいたいという意思を持っているということが私にとっては大きいかと思います。本当に彼らは、コート上だけではなくて、コート外でも素晴らしい人間性を持っているので、そういった彼らのストーリーを私たちで伝えることができる、選手たちにアクセスをもって伝えることができるというのは、本当にうれしく思います」
公式アカウントからではないと知ることがなかなかできない2人のルイのパーソナリティがワシントンDCから発信されることで、ファンと選手、そしてチームの距離感がますます縮まっていく。それだけに9月末に行われるNBAジャパンゲームズを格好の好機ととらえるMSEがどのような戦略を用いて、ファンとチームの関係性をより深いものにしていくのだろうか。開催まで1カ月を切った。そろそろ見逃せないリリースがチームから発信されることだろう。
文・入江美紀雄
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