2022.09.27
2022-23シーズンの開幕が迫る中、選手たちは徐々にスイッチをONへと切り替え、コンディションとモチベーションを高めはじめている。
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)のようにハイレベルのプロアマリーグに参加し、より実戦に近い緊張感のある空間に身を置く者もいれば、ステフィン・カリーやトレイ・ヤングなど同ポジションどうしでトレーニングに励む者もいる。
そんなさなか、ワシントン・ウィザーズはロサンゼルスで選手主催のミニキャンプを開催。代表チームへの帯同の関係上、クリスタプス・ポルジンギスとデニ・アブディヤは不参加だったが、絶対的エースのブラッドリー・ビールや先発ポイントガードとしての活躍が期待されるモンテ・モリスなどが勢揃いした。
ウィザーズの内部事情に精通するクイントン・メイヨによると、このキャンプにおいて複数の関係者が最も饒舌になったのは、八村塁へ言及する瞬間だったという。そのうちの1人は「彼はキャンプ参加選手の中で最も大きな飛躍を見せた」と、その成長ぶりに大きな感銘を受けたようだ。
八村は昨シーズン、個人的な理由によりチームの合流が遅れ、レギュラーシーズンの40試合目から出場。ロスターに復帰するや否や、チームの献身的なサポートに感謝するかのように印象的な活躍を披露した。
とりわけ、3ポイントシュートは特筆すべきものがあり、昨シーズンは44.7パーセントとリーグでもトップクラスの成功率を収め、2020-21シーズンから11.9パーセントも確率が向上。また、1試合あたりの試投数も2.4本から2.9本へと増加し、ウィザーズのフロントも着実な成長には好印象を抱いている。
八村については、“4番”でカイル・クーズマとのポジション争いが度々議論されてきた。新天地で2シーズン目を迎えるクーズマは昨シーズン、17.1得点8.5リバウンド3.5アシストをマーク。しかし、両選手はスモールフォワードでもプレーできることから、共存が実現すればサイズ面でも大きなアドバンテージを生み出すことができるだろう。
しかし、今シーズンの活躍が評価されれば、八村には球団からより魅力的な契約が提示され、ウィザーズの中心選手として将来が約束されることになるかもしれない。
パトリック・ウィリアムズ(シカゴ・ブルズ)やペイトン・プリチャード(セルティックス)ら若手NBAプレーヤーが参加したピックアップでも、ソリッドな動きでコートを躍動した八村。真価が問われる4年目の始動が待ち遠しい。
文=Meiji
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