2022.08.26
NBAの2021-22シーズンはゴールデンステイト・ウォリアーズが4年ぶりの優勝を飾り、長丁場のシーズンが幕を下ろした。
オフシーズンに突入したNBAの今後の主な日程は6月24日(現地時間23日、日付は以下同)にドラフト、来月にはフリーエージェント(FA)戦線がスタートし、ドラフト指名された選手たちや飛躍を狙う若手たちが競演するサマーリーグが始まる。
そんななか、今季でNBAキャリア5シーズン目を終えたワシントン・ウィザーズのカイル・クーズマが先日地元メディア『NBC Sports Washington』のクリス・ミラーがホスト役を務めるポッドキャスト番組「Off the Bench」へ出演し、自身のドラフトについてこのように話していた。
「2017年か。僕は21チームと(ドラフト前に)ワークアウトをしたんだ。当時は泥沼から抜け出したくて必死だったよ。確か4日間で3度のワークアウトもしたし、2日間連続でやっていたかもしれない。だってあの頃は僕がNBA選手になるなんて誰も思ってなかった。だから大勢の人たちへそれが間違いだと証明する必要があった。楽しい時ではあったけどね」。
クーズマはドラフトについて「その瞬間に立ち会い、楽しむこと」と口にしていたのだが、実際は「21チームとワークアウトをしてみて、(1巡目の)22位から(2巡目全体)45位くらいに指名されるだろうと代理人には言われていた。すごく緊張していたんだ」という。
ユタ大学で3シーズンをプレーし、平均10.1得点5.5リバウンド1.5アシストを残したフォワードは、2017年のドラフト1巡目27位でブルックリン・ネッツから指名されると、当日のトレードでロサンゼルス・レイカーズへ移籍。すると17-18のルーキーシーズンからプレータイムを手にし、77試合(うち先発は37試合)に出場して平均31.2分16.1得点6.3リバウンド1.8アシストを残し、オールルーキーファーストチームに選出。
2シーズン目からレブロン・ジェームズ、3シーズン目にはアンソニー・デイビスが加入し、レイカーズは優勝争いへ参戦するチームへ変貌。クーズマは19-20シーズンから主にシックスマンという役割をこなし、そのシーズンにNBAチャンピオンへと輝いた。
そしてレイカーズで4シーズン目を終えると、昨夏のトレードでウィザーズへ移籍。今季は66試合すべてで先発を務め、平均33.4分17.1得点8.5リバウンド3.5アシストをマーク。出場時間とリバウンド、アシストで自己最高の成績を残し、ウィザーズで主軸の一角を務め上げた。
17年のドラフト組では、1巡目3位指名のジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、同13位指名のドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)、同14位指名のバム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)、同22位指名のジャレット・アレン(現クリーブランド・キャバリアーズ)がオールスターへ選ばれているものの、クーズマもここまで上々のNBAキャリアを送っていると言えるだろう。
なお、ウィザーズは24日のドラフトで1巡目10位、2巡目全体54位(もともとはダラス・マーベリックス)の指名権を保持しており、チーム最大の弱点と指摘されているポイントガードを指名することが予想されている。
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