2021.09.09

2020年のプレーオフが開催されたバブルは「刑務所のようだった」とカイル・クーズマ

一昨季のプレーオフについてクーズマが語った[写真]=Getty Images
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 新型コロナウイルスのパンデミックにより、NBAの2019-20シーズンは20年3月に前代未聞のシーズン中断。7月末にフロリダ州オーランドで再開され、シーディングゲーム(順位決定戦)の末にプレーオフが行なわれたのだが、選手たちが前例のない環境で過ごしたことは言うまでもない。

 ロサンゼルス・レイカーズはその年にプレーオフを勝ちあがり、NBAファイナルでマイアミ・ヒートを下してチャンピオンとなったのだが、バブルと称された隔離された地域で過ごした約3か月間をカイル・クーズマ(現ワシントン・ウィザーズ)はこう振り返っていた。

「あそこにいるのは大変だった。バブルにいるというのは僕らの生活ではなかったからね。コートにいなかった時というのは、もう本当にすっごく快適になりたかったよ。自分たちの家に帰りたかった。家で上質なソファに座って映画を観たりしたかったものさ。誰だってミッキー・マウスの家で3か月間も過ごしたくはないさ」。

 9月8日(現地時間7日)に公開された『fubo Sports』の「No Chill podcast」で、クーズマはギルバート・アリーナス(元ウィザーズほか)とのトークでバブル生活についてそう明かし、さらにこう続けた。

「僕らアスリートたちからすれば、あそこは刑務所のようなもの。そんな感じだったね。でもそこから離れることはできなかった。日々同じことをするだけの生活だった。で、毎日同じホールを歩いて、ジミー・バトラー(ヒート)や他の選手たちとすれ違っていた」。

 このバブル生活については、昨季プレーオフ開幕前にヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)も「昨年はバブル(隔離された地域)でやったから、バスケットボールから離れることができなかった。試合に負けてもホテルに戻って、自分たちを倒した相手と会っていたくらいだ。あれじゃ落ち込むよ」と漏らしていたことから、選手たちがアジャストするのに苦労していたのは間違いない。

 それでも、レイカーズはレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスという超強力タッグを中心にコート上で一丸となり、王座を獲得したのだから、優勝を手にしたことはクーズマにとっても貴重な経験となったはず。

 今季クーズマは新天地ウィザーズで心機一転を図るのだが、是非ともベテラン陣から学んだことや、自身がオフシーズンに磨いてきたことを発揮してほしいところだ。

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