2022.09.11
9月11日(現地時間10日)。マサチューセッツ州スプリングフィールドのシンフォニー・ホールで、今年のバスケットボール殿堂入り式典が開催された。
2017-18シーズン終了後に現役を引退したマヌ・ジノビリは、昨年12月の初ノミネートから見事殿堂入り。アルゼンチン代表のエースとしてだけでなく、イタリアやユーロリーグ、そしてNBAのサンアントニオ・スパーズでも頂点に立ってきた。
この日の式典でプレゼンターを務めたのは、スパーズ時代の元チームメートで20年に殿堂入り(式典は21年)したティム・ダンカン。会場にはグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)や元チームメートでビッグ3を形成したトニー・パーカーも集結。
そこでジノビリは「スパーズは私にとって1つの大きくて頑丈な、支えとなる家族でした」と語り、16シーズン所属して4度のNBAチャンピオンとなった球団の指揮官を「コート内外において、私と家族にとってとても重要な人であり、感謝の言葉しかありません」と口にしていた。
ダンカンについて「歴代でもベストプレーヤーの1人であり、最高のチームメートの1人」と評し、NBAキャリアを過ごした球団についてこのように話していた。
「ポップ(ポポビッチHC)、トニー・パーカー、デイビッド・ロビンソン、ティム・ダンカンがいるチームと分かち合えてうれしいです。彼らと、他にも多くの人たちがキャリアの中で私が成長していく一因となってくれました」。
スパーズは1999年にロビンソンとダンカンのツインタワーを中心とした布陣で球団史上初優勝を飾ると、アルゼンチン出身のジノビリ、フランス出身のパーカーとダンカンによるビッグ3を形成して03、05、07、14年と、4度もリーグを制覇。
ジノビリは「私たちは優先事項を持っていました。それは自分たちのエゴが妨げになってはいけないということです。(パーカーの)時や私の時、(ダンカンの)時というのは分かっていました。それらがほぼすべての時間でした」と、互いを尊重しつつ、うまくシェアできていたことを成功した要因の1つとして挙げていた。
昨季からバスケットボール運営部のスペシャルアドバイザーとしてスパーズへ復帰したジノビリは、恩師ポポビッチHCやチームメートたちと共に、この球団が再びプレーオフ常連チームへ、そして王座獲得を狙えるチームへ成長するべく尽力していくことだろう。
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