2022.10.19
9月27日(現地時間26日)、ブルックリン・ネッツはメディアデイを開催。オールスター常連のフォワード、ケビン・デュラントが記者会見に出席した。
今オフシーズン、約2カ月にわたって続いたデュラントのトレード騒動。数々のチームが獲得に走ったが、8月終盤に本人のトレード要求取り下げという形で一件は終着した。謎に包まれた部分があったこの事件について、ついに本人が口を開いた。
「昨シーズン、チームを多くの不安が取り巻いていた。シーズンが進むにつれて、どうなったのかは見てのとおり。選手の入れ替え、ケガ、そして多々あった不確実な要素。これらが僕の今後のキャリアに疑念をもたらしたのは事実だよ。僕は年齢を重ねているし、安定した場所でチャンピオンシップの文化を築きたかったんだ」
デュラントが語るように、昨シーズンのネッツは、決して安定とはいえないチーム状況であった。圧倒的な得点力とハンドリング技術を誇るカイリー・アービングは欠場が目立ち、古株であるシューターのジョー・ハリスも足首のケガでシーズンアウト。ジェームズ・ハーデンは2月にフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍するなど、順風満帆なシーズンを送ることは叶わなかった。
波乱のシーズンを終えたのち、デュラントはオーナーのジョー・ツァイ氏と話し合いの場に臨み、球団と前に進むことを決断したと話している。
ネッツ残留を選択したことについて、特別驚いていることはないと言う。「僕は自分が優秀な選手であることを知っている」と語り、自身を手放そうとしなかったネッツに信頼感を持ったようだ。
「ショーン(・マークスジェネラルマネージャー)とジョーが『君は素晴らしいプレーヤーだから、手放す気はないよ』と言ってくれた。僕はそれを理解したし、自分が何者かも理解している」
新シーズンに向けて、デュラントは「ネッツに移籍してからの3年間で、ファンは僕を理解しているはずさ。彼らに何かを証明する必要はないと思う。このチームで全力を尽くし、前進するよ」と語り、チームをけん引する働きを見せるとコメントした。
8月には渡邊雄太と契約を交わすなど、各所から注目を集めたネッツ。ベン・シモンズという新たな人材も獲得したイースタン・カンファレンスのタレント軍団は、今シーズンでどのような成績を残すだろうか。
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