2022.10.14

現地メディアが選ぶNBA新シーズンのベストPFトップ25…MVP経験者が首位争い

パワーフォワードのトップ3に選ばれたデュラント(左)、アデトクンボ(中央)、デイビス(右)[写真]=Getty Images
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 開幕が迫るNBAの2022-23シーズン。現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は新シーズンにおいて、パワーフォワードのランキングを発表し、トップ25人の選手たちを選出した。

 パワーフォワードのトップ25には30代がわずか4人のみとなり、20代後半の全盛期を迎えている選手や、今後の期待を受ける若手選手らが多く顔をそろえた。

2022-23シーズン NBAベストパワーフォワード トップ25

※所属チーム10月14日現在
※年齢はシーズン開幕の現地時間10月18日時点

1位ヤニス・アデトクンボ(27歳/ミルウォーキー・バックス)
2位ケビン・デュラント(34歳/ブルックリン・ネッツ)
3位アンソニー・デイビス(29歳/ロサンゼルス・レイカーズ)
4位カール・アンソニー・タウンズ(26歳/ミネソタ・ティンバーウルブズ)
5位ザイオン・ウィリアムソン(22歳/ニューオーリンズ・ペリカンズ)
6位パスカル・シアカム(28歳/トロント・ラプターズ)
7位ドレイモンド・グリーン(32歳/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
8位エバン・モーブリー(21歳/クリーブランド・キャバリアーズ)
9位スコッティ・バーンズ(21歳/トロント・ラプターズ)
10位トバイアス・ハリス(30歳/フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
11位ジャレン・ジャクソンJr.(23歳/メンフィス・グリズリーズ)
12位ジョン・コリンズ(25歳/アトランタ・ホークス)
13位ジェレミー・グラント(28歳/ポートランド・トレイルブレイザーズ)
14位ジュリアス・ランドル(27歳/ニューヨーク・ニックス)
15位クリスチャン・ウッド(27歳/ダラス・マーベリックス)
16位ハリソン・バーンズ(30歳/サクラメント・キングス)
17位カイル・クーズマ(27歳/ワシントン・ウィザーズ)
18位パオロ・バンケロ(19歳/オーランド・マジック)
19位アーロン・ゴードン(27歳/デンバー・ナゲッツ)
20位ドリアン・フィニー・スミス(29歳/ダラス・マーベリックス)
21位ジャバリ・スミスJr.(19歳/ヒューストン・ロケッツ)
22位:ラウリ・マルカネン(25歳/ユタ・ジャズ)
23位PJ・ワシントン(24歳/シャーロット・ホーネッツ)
24位パトリック・ウィリアムズ(21歳/シカゴ・ブルズ)
25位キーガン・マレー(22歳/サクラメント・キングス)

ザイオンは昨シーズンを全休したにも関わらず、トップ5入りを果たした[写真]=Getty Images

 現地メディアから最高の評価を受けたのは、2年連続シーズンMVPの実績を持つアデトクンボだ。ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)にMVPの座を譲った直近2シーズンも、変わらずハイレベルなスタッツを残しており、2021年にはバックスを50年ぶりの優勝に導いた。肉体的な全盛期を迎えていると言っていい“ギリシャの怪物”は王座奪還を目指しており、今シーズンも目が離せない存在だ。

 2位にはオフシーズンにトレード要求を出すなど、リーグを大いに賑わせたネッツのデュラントがランクイン。2014年のシーズンMVPも34歳となり、このランキングでは一番のベテランとなった。昨シーズンのプレーオフでは、自身初のスウィープでの敗退を喫したが、カイリー・アービングや復帰を果たしたベン・シモンズらとともに、万全の体制で今シーズンに臨む。

 レイカーズのデイビスは3位となった。2020年に自身初の栄冠を手にして以降はケガに悩まされ、直近2シーズンでは合計76試合の出場にとどまった。レブロン・ジェームズラッセル・ウェストブルックとスター選手を擁するレイカーズだが、球団史上18度目の優勝を飾るには、リーグ屈指のビッグマンであるデイビスの健康状態がカギを握る。

センターのルディ・ゴベアを獲得したことで、今シーズンはパワーフォワードとしてプレーするタウンズ[写真]=Getty Images

 4位にはウルブズ一筋8年目のタウンズが輝いた。これまでに経験した2度のプレーオフではどちらも1回戦敗退を喫したが、オフシーズンにはルディ・ゴベアを獲得するなど、球団が積極的な補強に動いた。近年で最も戦力が充実しているウルブズの大黒柱として、今シーズンは真価が問われる。

 トップ5で最も若い選手はザイオンとなった。2019年のドラフト1位は昨シーズンを全休すると、キャリア3シーズンでわずか85試合の出場にとどまっている。それでも、オフシーズンに肉体改造に取り組むと、プレシーズンでもインパクトのあるプレーを見せており、ペリカンズにとってはザイオンの復帰が今シーズン一番の戦力補強となった。

 また、ラプターズからは6位にエースのシアカム、9位に昨シーズンの新人王を受賞したバーンズがランクイン。僅差とはいえ、新人王争いに勝利したのはバーンズだが、1つ上の8位には同期のライバルであるキャブズのモーブリーの名前が。現状では現地の記者も優劣つけ難い2人の成長に今後も注目だ。

イースタン・カンファレンスでしのぎを削るバーンズ(左)とモーブリー(右)はキャリア2年目を迎える[写真]=Getty Images

 そのほか、リーグ連覇を狙うウォリアーズの要であるグリーンや、こちらも優勝候補の一角であるシクサーズのハリスがトップ10に入った。さらに、トップ25にはマジックのバンケロ、ロケッツのスミスJr.、キングスのマレーと今シーズンのルーキーが3人も名を連ねており、新人パワーフォワードの注目度が高いようだ。