2022.10.31

キャブズの得点源として大暴れを見せるドノバン・ミッチェルが63年ぶりの快挙!

キャブズでも自慢の得点力を発揮するミッチェル[写真]=Getty Images
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 昨シーズン、クリーブランド・キャバリアーズはイースタン・カンファレンス8位の44勝38敗の好成績を残しながら、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫して惜しくもプレーオフ進出を逃した。

 今シーズンこそ、という思いで開幕を迎えたキャブズは、昨シーズンに平均21.7得点3.3リバウンド8.6アシスト1.3スティールを残し、オールスターにも選ばれたガードのダリアス・ガーランドが左眼の裂傷によって初戦の途中で戦線離脱し、開幕戦を落とした。

 だが第2戦から負けなしの快進撃を見せており、10月29日(現地時間28日、日付は以下同)には昨シーズンのイースト覇者ボストン・セルティックスを延長の末に132-123で撃破、31日のニューヨーク・ニックス戦も121-108で制して5連勝。

 その殊勲者はやはり、新加入のドノバン・ミッチェルだろう。開幕戦から順に31、32、37得点をたたき出し、4戦目こそ14得点に終わったものの、セルティックス戦ではキャリス・ルバートとともに41得点と大爆発。さらにニックス戦ではゲームハイの38得点に12アシスト2ブロックの大活躍で勝利へと導いた。

 『ESPN Stats & Info』によると、新天地で最初の6試合のうち5戦で30得点以上をマークしたことで、ミッチェルはウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)に次いでNBA史上2人目の快挙を達成。チェンバレンはルーキーシーズンの1959年にNBAデビューから8試合連続で30得点以上と、前人未到の快記録を残している。

 ニックス戦はホームゲームながら、キャブズは第4クォーター開始時点で9点ビハインドを喫していた。だが最終クォーターにミッチェルが12得点を奪うなど、最後の12分間に37-15でニックスをねじ伏せたのである。

 JB・ビッカースタッフHC(ヘッドコーチ)は「ドノバンがこの試合で我々を負けさせなかった。両エンドで、彼はよくやってくれたよ。完璧なバスケットボール選手だ。エリートだね。彼がフロアでできないことがあるのか、私には分からないね」と絶賛していた。

 この試合、キャブズではケビン・ラブが29得点8リバウンド、ディーン・ウェイドがキャリアハイの22得点、エバン・モーブリーが16得点7リバウンド、ジャレット・アレンが13リバウンド、ルバートが8アシストを記録。

 そしてミッチェルとラブがそれぞれ8本、ウェイドが6本の長距離砲をヒット。1試合で3選手だけで22本の3ポイントシュート成功は史上最多という新たな記録も樹立した。

 5シーズンぶりのプレーオフ進出に向けて好発進したキャブズ。今後、ガーランドに加えてリッキー・ルビオも戦列復帰することから、ますます恐ろしいチームと化す可能性を十分秘めていると言えるだろう。

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