2022.12.16

「バスケが自分を破壊しはじめた」…2020年ドラフト組のタイレル・テリーが22歳で現役引退

タイレル・テリーが22歳で現役引退を表明[写真]=Getty Images
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 ダラス・マーベリックスメンフィス・グリズリーズでプレーしたタイレル・テリーが16日(現地時間15日)、自身のSNSで現役引退を表明した。

 現在22歳の同選手は、188センチ73キロのポイントガード。スタンフォード大学で1シーズンプレーしたのち2020年のドラフトへエントリーし、マーベリックスから2巡目全体31位指名を受けて入団した。

 ルーキーシーズンはわずか11試合の出場と定位置を確保できず、Gリーグのメンフィス・ハッスルでプレー。2021-22シーズンはグリズリーズと2ウェイ契約を結ぶもシーズン終了後に解雇され、再びハッスルへ加入していた。

 テリーは発表に際し、SNSに長文のコメントを掲載。自身の胸の内を赤裸々に明かした。

「僕は自分のアイデンティティーの大部分であるバスケットボールを手放す決心をした。素晴らしいことを成し遂げ、忘れられない思い出を作り、友人を作れた一方で、人生で最も暗い時期を経験した。バスケは僕を成長させるどころか、破壊しはじめてしまったんだ」

「胸の上にのった岩がかかえきれないほど重くなり、息をするのが難しくなることもあった。このスポーツが開いてくれたすべての扉に感謝しているが、気持ちが冷めてしまったもののためにこれ以上戦うことはできない」

「僕はこの先、多くの人に失敗で才能を無駄にしたと思われるかもしれない。バスケにおいてはそうかもしれないが、人生では最大の失敗が最大の成功につながるんだ」

「僕を信じてくれた人には感謝したい。失望させてしまった人には申し訳なく思う。僕は別の道を歩んでいる。それが幸せへと続き、もう一度自分自身を愛せるように願いながら」