2022.12.21

ステフィン・カリーの運動能力をトレーナーが絶賛「彼はさらに速くなっている」

今もなお進化を続けるカリー[写真]=Getty Images
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 12月21日(現地時間20日、日付は以下同)。現地メディア『The Athletic』は“NBA Person of the Year”としてゴールデンステイト・ウォリアーズステフィン・カリーを選出した。

 昨シーズン、カリーは自身4度目の優勝に加え、初のファイナルMVPを獲得。3年ぶりの出場となったプレーオフでウォリアーズを幾度も勝利へと導き、ボストン・セルティックスとのNBAファイナルではシリーズ平均31.2得点6.0リバウンド5.0アシスト2.0スティールの大暴れを見せた。

 キャリア14年目となった今シーズンも、ここまで平均30.0得点6.6リバウンド6.8アシスト1.0スティールをマーク。フィールドゴール成功率50.0パーセント、3ポイントシュート成功率43.4パーセント(平均5.0本成功)、フリースロー成功率91.9パーセントと、超一流シューターの指標の1つである“50-40-90”をクリア。

 15日のインディアナ・ペイサーズ戦で左肩を負傷したことで、数週間の離脱と報じられているため、現在は欠場しているものの、今年カリーが放った強烈なインパクトは誰もが認めるところ。

 11月中旬。ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はフランチャイズプレーヤーについて「8年前に私がここへ来てから、彼が劇的に向上したことが1つあるとすれば、彼の体力とコンディショニングだね」と口にし、このように絶賛していた。

「彼はものすごく大きく、かつ強靭になったし、本当にハイレベルでディフェンスができていることで、ゲーム全体で(オフェンスとディフェンスの)両面に秀でたバスケットボールを維持できている。ショットを決め切っているし、リム周りでもフィニッシュしている。まさにアンビリーバブルだ」

 カリーはキャリア序盤に足首のケガに悩まされ、多くの試合で欠場を余儀なくされたことがあったのだが、指揮官が話したとおり、強靭さを増したことで選手として格段に成長を遂げたと言っていい。

 そして同メディアの記事のなかで、長年トレーナーを務めているブランドン・ペインはカリーについて「私は彼が34歳だなんて思っていない。彼はさらに速くなっている」と評し、このように続けていた。

「彼が35歳になって、さらに強靭になって速く動き、23、24歳の頃よりも動けるだなんて誰も考えたりしなかったはずだ。クレイジーなことだ」

 来年3月中旬には35歳を迎えるカリーだが、依然としてリーグのベストプレーヤーの1人なのは間違いない。そしてコートに足を踏み入れるだけで、相手チームが最大限の警戒をせざるを得ないほどの存在感を見せている。

 ケガから復帰する具体的な時期は定まっていないものの、カリーがウォリアーズにとって最重要人物であることに変わりはない。この男がいつ復帰を飾るのか、そしてどんなパフォーマンスを見せてくれるかを楽しみに待ちたいところだ。

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