2022.12.21
ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)とステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、現在のリーグで最も印象的な活躍をしている。
現時点でドンチッチは平均得点、プレータイム、ウィンシェア(勝利への貢献度)で1位にランクインし、カリーは3ポイントシュート試投数と成功数、オフェンス面でのウィンシェア、オフェンスのプラス/マイナスでリーグトップの成績を残しており、スターガードどうし熾烈な争いは目を見張るものがある。
マブスとウォリアーズは11月29日(現地時間28日)に激突。試合は終盤まで一進一退の攻防が続く展開となったが、116-113でマブスに軍配が上がった。この試合も2人がコートリーダーとしてけん引し、ドンチッチは41得点12アシスト12リバウンドのトリプルダブルを記録した。
この結果を受け、32得点を記録したカリーもドンチッチには脱帽したもようで、新時代をけん引する同選手について称賛を惜しまなかった。
「ルカのサイズとボールハンドリングの技術は、ゲームを通して驚異だよ。その上、どこからでも得点できるスコアラーだから、すべてを警戒しなければならない。彼にはステップバックスリーがあるから、僕らは彼との距離を詰める必要がある。ただ、彼はクレバーで優れたハンドリングを繰り出せるから、ディフェンスを突破してしまうんだ」
カリーはマッチアップを重ねるごとに、ドンチッチの成長を身を持って体感しているのだろう。先の発言に続くコメントには、同選手への思いがにじみ出ていた。
「彼のコートビジョンが非現実的なのは明らかだよ。彼はプレーメーカーであり、スコアラーでもある。今夜のような彼と対峙するのは簡単ではない。止める手立てを講じたかったけど、良いプレーを継続し、ディフェンスでも印象的だった。驚異的なレベルでプレーしていて、年々良くなっているよ」
ドンチッチがMVPを獲得する未来は容易に想像ができるが、選手としての最大の目標はチャンピオンリングを獲得することだろう。同じウェスタン・カンファレンスで戦うドンチッチは、その夢を実現するためにカリー率いるウォリアーズという百戦錬磨の壁を乗り越えなければならない。
ドンチッチ個人の評価には、もはや言及するまでもない。マーベリックスの背番号77に課された次の課題は、尊敬するカリーのように“チームを勝たせるガード”へとさらなる進化を遂げることだろう。
文=Meiji
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