2022.12.24

ファイナル返り咲き、王座獲得を見据えるテイタム「今なら何をすべきか分かっている」

ファイナル敗戦を経験し、今季に臨んでいるテイタム[写真]=Getty Images
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 昨シーズン。ボストン・セルティックスはプレーオフでイースタン・カンファレンスを勝ち上がり、12年ぶりにNBAファイナルへ進出したものの、ゴールデンステイト・ウォリアーズの前に2勝1敗から3連敗を喫し、2勝4敗でシリーズを落とした。

「タレント面で、僕らは相手と対抗できていた。けど彼らは以前もあの場所に立っていた。彼らはパニックに陥ることはなく、僕らよりもメンタル面でタフだったんだ。そこが苦い経験になった」

 セルティックスでトップスコアラーを務めるジェイソン・テイタムは、12月24日(現地時間23日、日付は以下同)に『ESPN』へ公開された記事のなかで昨シーズンのファイナルをそう振り返っていた。

 ウォリアーズのステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンは8年間で6度目のファイナルだったのに対し、セルティックスの選手たちは全員が初出場。シリーズ当初こそ経験面の差はないように思われていたが、1勝2敗の劣勢からディフェンスを強化し、カリーの爆発もあって息を吹き返したウォリアーズに対し、セルティックスは3戦連続で100得点未満に抑え込まれてシーズンンを終えることに。

 シリーズ敗退後、テイタムはショックを隠し切れずに「泣き崩れていた」と明かしており、肝心の場面でショットが決まらずに悔しい思いもしてきた。その後、家族やチーム関係者たちのサポート、そして対戦相手ながらグリーンも手を差し出し、夏の間に話をしたこともあって徐々に回復。

 今シーズンはここまでキャリアハイの平均30.5得点に8.1リバウンド4.1アシスト1.1スティールと暴れ回っている。セルティックスは24日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を制したことで3連敗から脱出。同日にミルウォーキー・バックスがブルックリン・ネッツ戦を落としたことで、23勝10敗でリーグトップの座に返り咲いた。

「僕のマインドセットは(ファイナルの)あとから違うものになった。今なら何が必要なのか分かっているし、どういうものなのかを知っている。今の自分には何をすべきか分かっているよ」と、ファイナル返り咲き、そして自身初のNBAチャンピオンに向けて自信をのぞかせていた。

 セルティックスは、昨シーズンのプレーオフのカンファレンス・セミファイナルで第7戦までやり合ったバックスと26日のクリスマスゲームで激突する。リーグトップ2の戦績を誇る両チームの一戦も、激しい戦いとなるに違いない。