2023.02.25
2月13日(現地時間12日)、NBAのブルックリン・ネッツに所属する渡邊雄太が自身のインスタグラムを更新した。
「親が最後アメリカまで来てくれたのが2019年の冬。あの時はメンフィスのGリーグでの試合を見に来てくれました。あれから数年いろいろありましたが、今回はNBAのコートで活躍する姿をコートサイドから見てもらう事ができ、しんどい時諦めなくて良かったと改めて思いました。試練だらけのこの世界。だからこそやりがいがあります。また一から這い上がるだけ」
渡邊はこのメッセージとともに、コート上に立つ自身とそれを観客席で応援する両親が同時に写った写真を投稿した。
10日にホームで行われたシカゴ・ブルズ戦では、両親が見守るなか22分19秒のプレータイムを得ると、4本の3ポイントシュートを含む14得点1リバウンド2アシスト1スティールをマーク。見事な活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
試合後、渡邊はインスタグラムに両親とコートサイドで撮影したスリーショット写真を投稿すると、「両親の前でいいプレーできてよかった。来てくれてありがとう! 明日気をつけて日本帰ってね」とコメントを送っている。
しかし、この活躍からわずか2日後の12日に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦。渡邊は5分3秒のプレータイムで2本の3ポイントを放ったものの無得点に終わり、チームも3点差で惜敗した。
ネッツはカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)とケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)の二枚看板をトレードしたことにより、ドリアン・フィニー・スミスやミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソンといった優秀なウイングプレーヤーを多く抱えることになった。
この結果、ポジションのかぶる渡邊や、高い得点力を発揮していたキャム・トーマス、先発としてチームを支えていたロイス・オニールなどのプレータイムが、シクサーズ戦では大きく削られることに。
辛い時期に諦めなかった結果、渡邊はチームでのポジションを確立し、ブルズ戦のような活躍を両親の前で披露することができた。しかし、大型トレードによりネッツは全く別のチームへと変化を遂げ、再び自身の存在価値を証明しなければならない状況となった。
それでも、数々の逆境を乗り越え、何度も這い上がってきた渡邊は、不屈の闘志で前を向いている。「試練だらけのこの世界。だからこそやりがいがあります。また一から這い上がるだけ」。
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