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サクラメント・キングスは、3月30日(現地時間29日、日付は以下同)にポートランド・トレイルブレイザーズに120-80で快勝し、2006年以来初、実に17年ぶりのプレーオフ進出を決めた。
そして第3クォーター残り6分44秒。ディアロン・フォックスのアシストで、左ウイングから放ったキーガン・マレーの長距離砲がリングへ綺麗に吸い込まれた。
昨年のドラフト1巡目4位でキングスから指名された203センチ97キロの新人フォワードは、これで今シーズン188本目の3ポイントシュートを決め切った。2017-18シーズンにユタ・ジャズのドノバン・ミッチェル(現クリーブランド・キャバリアーズ)が樹立した新人最多3ポイントシュート成功数(187本)を抜き、NBA新記録を塗り替えた。
「父さんと兄弟と一緒に、僕はジムで長い時間をかけてやってきた。これはあの2人が僕の人生へもたらしてきたことを示すものになったと思う。彼らがこの一部になれたことがすごくうれしい」
試合後にそう語ったマレーは、ここまで74試合(うち先発は72試合)に出場して平均29.7分11.9得点4.6リバウンド1.2アシストをマーク。3ポイントシュートは成功率40.7パーセント、平均2.5本成功と、ロングレンジから見事にリングを射抜いている。
そんな新人フォワードについて、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)はこのように称えていた。
「(NBAという)最高のレベルで、どんな形であろうと記録を塗り替えたのだから、間違いなく素晴らしいこと。私はキーガンがシーズンを通してずっとプレーし、どれほど一生懸命やっているのかを見てきた。それはもう見事な妙技だったよ。これは決して当たり前に起こることではない」
プレーオフチームでフォックス、ケビン・ハーター、ハリソン・バーンズ、ドマンタス・サボニスとともにスターターの一角を務める新人マレーは、3ポイントシュート成功数でNBA新記録を樹立したのだから、レギュラーシーズン終了後にオールルーキーファーストチームへ名を連ねることだろう。
そしてプレーオフという大舞台でも、物怖じせずに堂々と戦い、持ち味である得点力を発揮してほしいところだ。