2023.04.02

シーズン中のトーナメントやアウォード選出の新基準など…NBAと選手会が新労使協定に合意

NBAコミッショナーのアダム・シルバー[写真]=Getty Images
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 現地時間4月1日。NBAとNBA選手会(NBPA)は、2023-24シーズンから適用される新たな労使協定(Collective Bargaining Agreement/CBA)が合意に達したことを発表した。

 このCBAの交渉は、シーズンを通して行われており、現行の労使協定を終了するかどうかを通知できる期限が数回延長されていた。現地3月31日の24時が期限だったのだが、交渉が最終段階に入っていたことから、さらに延長されたという報道が出ていた。

 これから先、NBAの全選手たちとチームオーナーたちの最終的な承認を受けて、新たなCBAが正式に合意となる。

 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者のリポートでは、2023-24シーズンから7年間で適用され、6年目以降にNBAとNBA選手会の相互でオプトアウト(契約終了)の権利があるという。

 また、2023-24シーズンからレギュラーシーズンの期間中に「インシーズン・トーナメント」がスタートし、最終的に8チームが一発勝負のトーナメントへ進出し、ファイナル4(準決勝)からはラスベガスで開催予定。このトーナメントの戦績はレギュラーシーズンの順位表にもカウントされ、チャンピオンシップを勝ち取ったチームの選手たちはそれぞれ50万ドル(約6600万円)を受け取るとのこと。

 さらに、2ウェイ契約は現行の各チーム2選手から3選手へ増え、契約延長におけるサラリーの上昇率を120パーセントから140パーセントまで引き上げ、ロード・マネジメント(疲労の管理)やスター選手たちの欠場を防ぐ対策として、オールNBAチームやシーズンMVPなどのアウォードを受賞するうえで、最低条件として82試合のうち65試合の出場を設定することになるという。

 年俸総額とラグジュアリータックスには制限が設けられ、今シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズやロサンゼルス・クリッパーズのように、タックスラインを1750万ドル(約23億1000万円)以上も上回るチームは、フリーエージェントとの契約においてミッドレベル例外条項を利用できなくなる見込み。これは数年間かけてサラリーキャップで調整していくことになるようだ。

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