2023.05.05

敵軍のエース、バトラーに尊敬の言葉を贈ったランドル…「きっと素晴らしいプレーを見せてくる」

復帰した第2戦で25得点12リバウンド8アシストを記録したランドル[写真]=Getty Images
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 5月1日(現地時間4月30日)に幕を開けた「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・セミファイナル、ニューヨーク・ニックスマイアミ・ヒートのシリーズ。第1戦は“闘将”ジミー・バトラー率いるヒートに惜敗したが、第2戦はジェイレン・ブランソンら先発陣が躍動したニックスが勝利を挙げている。

 ニックスのオールスターフォワード、ジュリアス・ランドルは足首のケガで第1戦を欠場したが、第2戦では戦列に復帰。25得点12リバウンド8アシストとトリプルダブル級の活躍を見せて勝利に貢献。現地4日の練習後にメディア対応を行ったランドルは、同じく足首のケガを抱えているバトラーを「大いに尊敬している」と語った。現地メディア『ESPN』が伝えている。

「ジミーがどんな選手かはもちろん知ってるだろうけど、彼は精神的にどんな気持ちだろうと集中して試合に臨むだろうし、きっと素晴らしいプレーを見せてくる。僕たちとしてはできる限り彼の動きを難しくして、自分たちのミスを少なくするだけだ」

ランドル(右)は敵軍のエース、バトラー(左)に尊敬の言葉を贈る[写真]=Getty Images

 ランドルはレギュラーシーズン終盤に左足首を捻挫し、クリーブランド・キャバリアーズと激突したプレーオフ1回戦では第5戦で同部位を再び痛めてしまう。ヒートとの第2戦ではコートに戻ったが、復帰までの過程ではメンタルが沈んでいたようだ。

「しばらくの間何もできず、自分のコンディションを取り戻すしかなかった。ケガを治すのに必死だったし、自分だけでなく妻や家族、そして組織の全員に負担をかけてしまったと思う。ありがたいことに、僕には自身を励ましてくれる素晴らしいサポート役がいるんだ」

 第2戦から第3戦までは3日間の期間が設けられており、次戦ではバトラーが復帰する可能性も。かつて同選手も指導していたニックスのトム・シボドーヘッドコーチも、ヒートの大黒柱への対抗策を練っているようだ。

「私たちが得た良い点は、彼がいた試合といなかった試合の両方を経験していること。彼のプレースタイルや、彼がプレーするとどういう違いが生まれるのか。彼がいないときにどういうプレーをしてくるのかはもう分かっている」

「席を外すなんて絶対にないね」と、ヒートとのゲームに気持ちを高ぶらせているランドル。敵軍のエースを知る指揮官のもと、第3戦では敵地で貴重な1勝をつかんでもらいたい。

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