5月9日（現地時間8日、日付は以下同）。NBAはデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチへ2万5000ドル（約337万5000円）の罰金処分を科したことを発表した。

　8日にフットプリント・センターで行われた「NBAプレーオフ2023」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦。第2クォーター残り2分36秒の場面で、ヨキッチはボールがマット・イシュビア（サンズのオーナー）の手に渡った時にボールを奪おうとしてイシュビアと接触。ボールが観客席に飛んでいった直後にも接触した。

　ヨキッチはコートサイドに座っていた観客と“不適切な接触”をしたことで、罰金処分になったのだが、試合後に「（オフィシャルのトニー・ブラザーズは）僕がファンへエルボーしていたと言ってきた。でも最初に手を出してきたのはファンだったんだ。だからリーグは僕たちのことを守ってくれるんだと思っていた。けどどうやら僕が悪かったみたいだ」とこぼし、さらに「彼はファンなの？ 彼がボールを保持したからといって、ゲームに影響を及ぼすことはできないよ」と話していた。

　この行為でヨキッチはテクニカルファウルをコールされており、試合後にナゲッツのマイケル・マローンHC（ヘッドコーチ）は「クレイジーなことだった」、「どうでもいいね。私は全く心配していない」とコメントしている。

　ナゲッツとサンズのシリーズは、サンズがホームで行われた第4戦を129－124で制したことで、2勝2敗のタイとなった。サンズではデビン・ブッカーが36得点6リバウンド12アシスト、ケビン・デュラントが36得点11リバウンド6アシスト2スティール、ベンチスタートのランドリー・シャメットが5本の3ポイントシュート成功を含む計19得点をマーク。

　一方、2連敗を喫したナゲッツでは、ヨキッチがレギュラーシーズンも含めてキャリアハイとなる53得点に4リバウンド11アシスト、ジャマール・マレーが28得点5リバウンド7アシスト、さらに3選手が2ケタ得点を残すも、同点12度、リードチェンジ16度の熱戦で勝ち切れず。

　2勝2敗となった両チームによるシリーズ第5戦は、10日にナゲッツのホーム、ボール・アリーナで開催される。