2023.09.23

地元球団クリッパーズとの再契約を選んだウェストブルック…「再出発するような気分」

今夏、ウェストブルックはクリッパーズとの再契約を選んだ[写真]=Getty Images
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 昨シーズンの2月、元オールスターガードのラッセル・ウェストブルックはロサンゼルス・レイカーズからユタ・ジャズへとトレードされ、バイアウト後にロサンゼルス・クリッパーズと契約した。

 レイカーズでの初年度となった2021-22シーズンは先発で出場し、1試合平均18.5得点7.4リバウンド7.1アシストと、持ち味のオールラウンドぶりを見せていたウェストブルック。しかし、昨シーズンは控えからの起用がメインとなり、出場時間自体が減少したこともあってか、同15.9得点6.2リバウンド7.5アシストと、やや調子を落としていた。

 しかしクリッパーズ移籍後は調子を取り戻したのか、主要3部門の平均スタッツは大きく変わらずも、フィールドゴール成功率と3ポイントシュート成功率を改善。昨季のレイカーズでそれぞれ41.7パーセント、29.6パーセントを記録した一方、クリッパーズでは48.9パーセント、35.6パーセントを挙げている。

 プレーオフ1回戦では1勝4敗でフェニックス・サンズに敗れたものの、5試合で平均23.6得点7.6リバウンド7.4アシストと優れたパフォーマンスを披露。2枚看板のカワイ・レナードポール・ジョージがケガで欠場と苦しいなか、第4戦では37得点6リバウンド4アシストを叩き出すなど、両エースの不在を埋めるべく奮闘した。

優勝候補の一角、サンズを相手に健闘したウェストブルック(左)[写真]=Getty Images

 7月1日(現地時間6月30日)にフリーエージェントの契約交渉が解禁されると、スタートから約1週間でウェストブルックはクリッパーズとの再契約が報じられる。先日、ロサンゼルスの地元局『KTLA』のインタビューに応じていたガードは、「僕にとては、再出発するような気分だ」と今季に向けて意気込んだ。

「自分が必要とされて、リラックスできる環境だ。素晴らしいファンに家族、そして子供たちもいる。選手として必要なもの、欲しいものをすべてサポートしてくれる素晴らしい組織に所属できた。いいスタートを切れることにわくわくしているよ」

 サポートが手厚く、そして何より家族のいる場所で、競技に励む環境を手に入れることができたウェストブルック。昨季はプレーオフ1回戦敗退となったクリッパーズを、新たなシーズンでは優勝まで連れていくことができるだろうか。

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