2023.09.29

レイカーズ指揮官が八村塁に期待「レブロンは彼のことを『俺の代役』と呼んだんだ」

レイカーズのレブロン(左)と八村(右)[写真]=Getty Images
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「私は今年の塁にはものすごく多くのことを期待している」

 9月29日(現地時間28日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは2023-24シーズンに向けて、バスケットボール運営部副代表兼GM(ゼネラルマネージャー)のロブ・ペリンカ、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)が記者会見を開いた。

 昨シーズン、ウェスタン・カンファレンス7位で「NBAプレーオフ2023」へ駒を進めたチームはファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナルを突破してカンファレンス・ファイナルへ進出。

 そのシリーズでは昨シーズンの王者デンバー・ナゲッツの前に4戦全敗でスウィープという結果に終わったものの、開幕5連敗スタートで12試合を終えた時点で2勝10敗と大きく負け越していたチームは見事な挽回を見せた。

 レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスというスーパースターを2人も擁するレイカーズは、今シーズンも豪華戦力を有している。なかでもナゲッツとのシリーズで2枚看板に次ぐチーム3位の平均21.3得点に3.5リバウンド5.3アシストを残したオースティン・リーブス、同4位の平均15.3得点に3.8リバウンドを残した八村塁とは今夏再契約を結んでおり、ディアンジェロ・ラッセルジャレッド・バンダービルト、ゲイブ・ビンセント、クリスチャン・ウッドらとともに多くのプレータイムを得ることが予想されている。

ウェスト決勝で、八村(左)はヨキッチ(右)ともマッチアップした[写真]=Getty Images

 今年1月24日にワシントン・ウィザーズからトレードで加入し、在籍2年目を迎えた八村について、ハムHCはこう話していた。

「我々は笑ってしまったんだが、ブロンは彼のことを『俺の代役』と呼んだんだ。この夏の間、彼(八村)はできる限りずっと彼と一緒に過ごしていた。私はそのことが素晴らしいことだと思っている。彼はもう残り長くはないキャリアのなかで、彼(八村)をセットアップしている。ただ、彼(レブロン)はものすごくハイレベルで長いキャリアを送ってきた。彼(八村)は複数のポジションをこなせるし、どこからでも点が取れて、強靭な体を持つ選手で、昨年(昨シーズン)はディフェンス面でも飛躍を遂げた」

 今シーズンのレブロンは、現役最長、歴代でも2位タイとなるキャリア21シーズン目に突入する。だが昨シーズンのプレーオフでも平均24.5得点9.9リバウンド6.5アシスト1.1スティール1.1ブロックを残しており、年末に39歳を迎える大ベテランながら、依然としてリーグ有数の実力者。

 昨シーズン途中にレイカーズへ加入した八村は、今夏に日本代表として「FIBAバスケトボールワールドカップ2023」でプレーする選択肢もあったのだが、制限付きFA(フリーエージェント)だったこと、キャリア5年目という重要な時期に差し掛かっていたこともあって“NBAキャリアを優先して”出場を辞退していた。

 レイカーズのフロントコートにはレブロン、デイビス、バンダービルト、ウッドに加えてトーリアン・プリンスキャメロン・レディッシュジャクソン・ヘイズがいるのだが、25歳の日本人フォワードがナゲッツとのウェスト決勝ではニコラ・ヨキッチにもマッチアップするなど、攻防両面で貴重な働きを見せていたことは記憶に新しい。

「デンバーとのシリーズで、我々がヨキッチに彼をつけていたのを見ていたはずだ。私は今年の塁にはものすごく多くのことを期待している。まだ若く、すでにとても高いレベルでプレーしている」と、指揮官も今シーズンの八村に対して期待を寄せている。

 レイカーズのトレーニングキャンプは10月4日からスタートする。そこからプレシーズンゲームをこなし、レギュラーシーズン開幕へ向けて調整していくうえで、今夏レブロンと過ごしてきた八村がどんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみに待ちたいところだ。

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