2023.09.22

2023-24シーズンのPFランキング…全体18位の八村塁は「注目すべき選手の1人」

NBAでの5シーズン目を迎えるロサンゼルス・レイカーズの八村塁 [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の参加を辞退し、アメリカの地で精力的なトレーニングを続けるロサンゼルス・レイカーズの八村塁。開幕が2023-24シーズンは、自身の今後のキャリアを左右すると同時に、レブロン・ジェームズとともにNBA制覇できるかもしれない数少ない1年になることだろう。

 レイカーズに移籍した八村は昨シーズン、「NBAプレーオフ2023」で大きくステップアップした。スタッツは、1試合平均12.2得点3.6リバウンド、3ポイントシュート成功率48.7パーセントを記録。ディフェンス面での貢献も著しく、彼の活躍なくして、レイカーズのカンファレンスファイナル進出は実現しなかっただろう。

 そんな八村について、現地ではどのような評価が下されているのだろうか。『Fadeaway World』は、「2023-24シーズンのパワーフォワードランキング」と題し、シーズン前の予想を公開。八村は全体18位に選出された。

 同メディアの評価は、以下のとおりだ。

「2022-23シーズン、ワシントン・ウィザーズとロサンゼルス・レイカーズで過ごした八村塁は、まるで2つの異なるストーリーを経験したようだった。八村は、才能のあるフォワードがそろったワシントンで過小評価され、本領を発揮できなかった。このような状況によりレイカーズが獲得に乗り出す扉は開かれ、レイカーズは余計な費用を払う必要なく、最終的にはそれ以上の価値がある契約を締結した」

「スタッツこそ若干の低下があったものの、レイカーズにおける彼の影響力は明白だった。八村はレギュラーシーズンやプレーオフで、幾度となくオフェンスに爆発力をもたらし、何度もレイカーズを勝利に導いた。ディフェンスでも存在感を増し、コート上では常に長さ、スピード、サイズを活かして相手オフェンスを制限してみせた」

「今シーズン、レイカーズとの再契約により、球団は彼とジャレッド・バンダービルトをフォワードの主軸として起用し、よりチームに影響を及ぼす選手にプレータイムを与える見込みだ。八村は、レイカーズの今後の成功に多大な貢献をもたらすと予想される。2023-24シーズンに注目すべき選手の1人である」

レイカーズとの再契約後、オフにはドジャースタジアムでの始球式に登場 [写真]=Getty Images

『HoopsHype』も『Fadeaway World』と同様に、八村に言及した。

 フランク・ユービナ記者は、成績こそウィザーズ時代と大差ないものの、八村をレイカーズの“重要な補強選手”と位置づけ、1対1の得点能力、強力なフェイスアップ、ビッグマンを引き離す素早いファーストステップなどを評価。しかし、オフェンスの重責を担うことについては若干の疑問を残しており、ロールプレーヤーとしての活躍に太鼓判を押した。

 なお、両メディアのランキング上位には同僚のアンソニー・デイビスのほか、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)やケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)などが名を連ねた。

 はたして、キャリアのターニングポイントで八村はどのようなプレーを披露してくれるのだろうか。期待どおりの成長曲線を描くことができれば、来シーズンの開幕前パワーランキングでは1ケタ順位の食い込みも夢ではない。

文=Meiji

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