2023.11.15

好調のシモンズが再び背中に問題発症…神経の圧迫で1週間後に再検査

再び背中のコンディション不良で戦線離脱したシモンズ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ケビン・デュラントをはじめとする昨シーズンのコアがチームを去り、新たなスタートを切ったブルックリン・ネッツ。2023-24シーズンは、11試合消化の段階で6勝5敗と及第点の成績を残し、イーストの7位でプレーオフ圏内を維持している。

 しかし、ネッツに最初の正念場がやってきた。今シーズンから本格的に復帰を果たしたベン・シモンズの腰に神経圧迫が確認され、同選手の離脱が報じられたのだ。

 開幕からスターターに名を連ねていた3度のオールスターは、MRIの結果、背中左下の神経にインピンジメント症候群(骨や靭帯の衝突やこすれなどによって起きる痛みを伴う疾患)が発見された。現在、チームから復帰時期についての言及はなく、1週間後に再検査を受ける予定だという。

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズからネッツに加入して以来、シモンズはケガに悩まされ続けている。コンディション調整時に背中のトラブルが顕著化した2016年のドラフト1位は、2022年5月に小さな椎間板ヘルニアを取り除く手術を受けた。その後、ひざやふくらはぎの痛みも明らかになり、再び背中の神経圧迫が発症。2022-23シーズンは2月中旬を最後に、一度もコートに復帰することはなかった。

 シモンズは今シーズン、1試合平均6.5得点、10.8リバウンド、6.7アシストを記録。リバウンドとアシストはチームトップの成績で、貢献度もキャム・トーマス、ミカル・ブリッジズに次ぐ3位と、チームに欠かせない存在となっていただけに、この離脱はネッツにとっても痛手である。

 インピンジメント症候群は通常、数カ月の安静や注射などの薬物療法などにより回復が見込まれるとされているが、症状の改善が見込まれない場合は手術の可能性もある。

 果たして、再検査後に医師からどのような結果が知らされるのか。多くのバスケットボールファンが軽傷であることを願っているはずだ。

文=Meiji

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