9月27日（現地時間26日、日付は以下同）。ブルックリン・ネッツのショーン・マークスGM（ゼネラルマネージャー）、ジャック・ボーンHC（ヘッドコーチ）が記者会見を開いた。

　このチームの現有戦力には昨シーズンにオールスター入りした選手は皆無。それでも、ミケル・ブリッジズにキャメロン・ジョンソン、ニコラス・クラクストン、スペンサー・ディンウィディーといった好選手がそろっており、今シーズンもイースタン・カンファレンス上位の戦績を残すことが十分可能なロスターを形成している。

「このグループが一丸になっていくことは私にとってエキサイティングな時間となる。1年間の始めになんの制限もなく、一緒になってアイデンティティや関係、さらにはプレースタイルを形成していく機会となる。だからこのチャレンジ、トレーニングキャンプを始められることが本当に楽しみなんだ」と指揮官は語る。

　今シーズンの予想スターターは、バックコートにディンウィディーとブリッジズ、フロントコートにジョンソン、ドリアン・フィニー・スミス、クラクストンという布陣。ベンチにはデニス・スミスJr.やロニー・ウォーカー四世、ロイス・オニール、キャム・トーマス、ダリアス・ベイズリーといった選手たちが控えている。

　そして注目はベン・シモンズのコンディションだ。208センチ108キロの27歳は、背中のケガとそのリハビリのため、昨シーズンのオールスターブレイク後を全休しており、今夏は健康体を取り戻すべく、ハードなトレーニングをこなしてきた。

　マークスGMとボーンHCによると、現在のシモンズはなんの制限もなく5対5のワークアウトができており、10月4日から始まるトレーニングキャンプには最初の練習から参加できるはずだという。

　今シーズンのネッツは、10日からプレシーズンゲームを計4試合こなし、26日にホームのバークレイズ・センターでクリーブランド・キャバリアーズを迎えてレギュラーシーズンが開幕する。

　本来のポイントガードとして起用されることが報じられているシモンズは、ディンウィディーとともに先発バックコートを形成するのか、あるいはディンウィディーの控え、シックスマンとしてコートへ立つことになるのかは気になるところ。

　アウトサイドショットやフリースローに難があるとはいえ、シモンズにはポイントガードとして驚異的な高さと全5ポジションをガードしてしまうディフェンス力が備わっているだけに、この男が健康体と自信を取り戻すことができれば、ネッツの選手層はさらに厚みを増すこととなる。