2023.12.15
12月5日(現地時間4日、日付は以下同)。インディアナ・ペイサーズはホームのゲインブリッジ・フィールドハウスでボストン・セルティックスとの「NBAインシーズン・トーナメント」準々決勝へ臨むも、前半を終えて7点のビハインド(48-55)を背負っていた。
「前半の僕は静まり返っていた」と試合後に明かしたタイリース・ハリバートンは、前半を終えてフィールドゴール成功率37.5パーセント(3/8)の計7得点に6リバウンド2アシストに終わっており、ペイサーズもチーム全体でフィールドゴール成功率35.6パーセント(16/45)と不発だった。
ところが、後半に入って息を吹き返し、最後の24分間で74-57とセルティックスを圧倒。その反撃をけん引したのがハリバートンだった。23歳のオールスターガードは後半にフィールドゴール成功率70.0パーセント(7/10)の計19得点に4リバウンド11アシストと大爆発。
残り約1分半にはハリバートンが試合の勝敗を決定づける4ポイントプレーを決めてホームの大歓声を浴びると、その後もバディ・ヒールドの長距離砲、アーロン・ネスミスのダンクも決まり、最終スコア122-112でセルティックスを撃破した。
「勝てていい気分だね。特に誰も僕らに期待していなかった試合だったからなおさらさ」と試合後に語ったハリバートンは、キャリア初のトリプルダブル(26得点10リバウンド13アシスト)に1スティール、0ターンオーバーをマーク。
『NBA History』によると、ターンオーバーが記録されるようになった1977-78シーズン以降、23歳以下ながら1試合で25得点10リバウンド10アシストに0ターンオーバーをクリアしたNBA史上3人目の選手になったという。このリストには1996年のグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)、2018年のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)とハリバートンのみ。
キャリア初のトリプルダブルでペイサーズを勝利へ導いたハリバートンは、会場に訪れて応援していた両親と喜びを分かち合い、「インディアナとこの組織を代表することは、僕にとってかけがえのないことなんだ。あの時(51点差の大敗)は、僕らにとって後味が悪かったと思う」とも話していた。
ペイサーズは11月2日のセルティックス戦で、アウェーとはいえ、104-155の大敗を喫していた。ハリバートンは欠場していたとはいえ、この敗戦も後半の逆転劇につながる要因の1つになったと言えるだろう。
見事リベンジを果たしたペイサーズではハリバートンのほか、ヒールドが21得点、マイルズ・ターナーが17得点10リバウンド、ベネディクト・マサリンが16得点5リバウンドを残すなど、計7選手が2ケタ得点を記録した。
ハリバートン率いるペイサーズは、8日にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる準決勝で、ニューヨーク・ニックス対ミルウォーキー・バックスの勝者とファイナル進出をかけて激突する。
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