2024.02.09
ロサンゼルス・レイカーズは、24日(現地時間23日、日付は以下同)のロサンゼルス・クリッパーズ戦を落とし、22勝23敗となった。インシーズン・トーナメント優勝以降連敗が続いたレイカーズは、勝率5割の境界線およびプレーオフ出場の当落線上をさまよう状態が続いている。この状態を打開する策の一つとして、レイカーズのメンバーにはトレードの噂が後を絶たない。
22日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦に勝利した直後、チームハイの34得点と記録したディアンジェロ・ラッセルはその活躍と裏腹に涙ぐむ姿が試合中継にうつされている。ロッカールームに戻る際にカメラに向かって「LA」のハンドサインを示した八村塁も浮かない表情をしているように見える、とSNS上で話題になり、近日中にラッセルや八村に関わるトレードが明らかになるのではと噂を呼んだ。また、ラッセルが試合直後のインタビューで残した以下のコメントが意味深だと騒がれている。
「少年時代を振り返ると、ムーブを試したり、裏庭で色々な練習をしたことを思い出すよ。そういった練習の成果を、NBAのコートで実際に披露できるようになるなんて考えてもいなかったんだ。(ブレイザーズ戦で実際にプレーした通り)試合中にレブロン・ジェームズへアリウープのアシストができるなんて、思ってもみなかった。こういったことがあるから僕は続けていられるし、試合を楽しんでいられるんだ」
レイカーズの一員として過ごす日々を思い返すような発言ともとれるラッセルのコメントは様々な憶測を呼んでいるが、トレード候補として取り沙汰されている中で自らの存在を証明するような活躍を示すことができたことに対する感傷ともとれなくもない。ラッセルの活躍を受けてか、ヘッドコーチのダービン・ハムはトレードの噂を一蹴するようなコメントを残した。現地メディア『Lakersnation』のレポートによれば、ハムは「トレードせずとも、今のメンバーで十分戦える」と発言している。
「もちろんトレードは不要だ。これまで相次ぐ選手のケガでラインナップを変えざるを得ない状況が続き、チームに継続性を生み出すことがすごく困難だった。でも、このチームのロスターをつくりあげることができた。このチームには(アンソニー・)デイビスとレブロンという強烈なワンツーパンチがいる。他のメンバーは、2人を上手く利用して、気持ちよく、かつアグレッシブにプレーすることで、それぞれの役割を果たしてほしい。ここ一番で勝利のチャンスをもたらすのは、(デイビスやレブロンではなく)彼らなんだ。その時のために、彼らはステップアップして、恐れずにプレーしていかなければならない」
現在のメンバーに期待を寄せつつ叱咤激励を飛ばしたハムだが、実際のトレードはヘッドコーチではなくフロントオフィスによって判断される。デイビスはブレイザーズ戦の勝利後のインタビューで、不安を募らせるチームメートに思慮を配りつつも、試合に集中すべきと発言している。
「フロントオフィスのすることは、僕にはコントロールできない。でも、その不安をロッカールームで露わにしてはいけない。ただ試合に勝つことに集中するべきだ。そういった噂や雑音が一度耳に入ってしまうと、…ロッカールームで分裂を起こしているとは言いたくないけど…、噂に名前があがる選手の脳内には、この先に起きることへの不安が入り込んでしまうこともわかる。とにかく、気にせずに試合をプレーするしかないよ」
2月9日のトレード期限までに何か動きがあるのか、引き続き注目が集まる。レイカーズは次戦、26日にホームでシカゴ・ブルズを迎え撃つ。
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