2024.02.14
1月28日(現地時間27日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地チェイス・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦し、2度の延長におよぶ激闘の末145-144で勝利した。
36得点20リバウンド12アシストを記録したレブロン・ジェームズと、9本の3ポイント成功を含む46得点をマークしたステフィン・カリーという、NBAの一時代を築く歴代最高の選手同士が激しくぶつかり合ったことからも、今シーズン最も見ごたえのある試合の一つとなったが、試合後の会見でウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は皮肉たっぷりにその後味の悪さを露呈した。
「彼ら(レイカーズ)が放ったフリースローの数についてコメントする必要があるのかも知れないけど、今日は母が会場に来ているから、ベストな振る舞いを見せたいんだ。だから、僕達(ウォリアーズ)に与えられたフリースローが16本であることに対して彼らが43本のフリースローを獲得したことについてはコメントしないよ。ステフが43分プレーした中で3本しかフリースローを与えられていないことについても、コメントしない」
カーHCが言及したカリーは、レブロンとの戦いについて「互いにリスペクトしている」とコメントしていたが、試合直後は自身のユニフォームを引き裂いた様子が中継されており、何らかのフラストレーションを抱えていたことがうかがえる。
今シーズン、レイカーズが対戦相手よりも多くフリースローのチャンスを獲得しているということは数字からも見てとれる事実であるようだ。『statmuse』の示したデータによれば、レイカーズはフリースロー獲得数における対戦相手との差の合計がリーグ1位の「+234」をつけており、これは2位のニューヨーク・ニックス(+171)から大きく差が開いたものになっている。30日に行われたヒューストン・ロケッツ戦では、レイカーズのホーム中継を行う『Spectrum Sportsnet』のアナウンサーもこの件について言及。八村塁がフリースローを行う際に先のデータに触れ、「彼らはフリースローに非常に依存している」とコメントし、現地で話題を呼んでいる。
10日のトロント・ラプターズ戦では、ウォリアーズ戦と同じく1点差でレイカーズが勝利しているが、第4クォーターに与えられたフリースローの数に大きな開きがあった(レイカーズの23本に対しラプターズは2本)。試合後の会見ではラプターズのダーコ・ラヤコビッチHCがこの数字を取り上げ、「レフェリーもリーグも恥を知れ」と怒りを露わにし、その発言によって罰金処分を科されている。
長い歴史を誇る名門であり、レブロンという史上最高の選手の一人とされる選手を抱えているだけに、様々な角度から注目を集めるレイカーズ。年明け以降は勝率5割の境界線とプレーオフ進出の境界線をさまよう状態が続いているが、疑念を払しょくして文句なしの戦績をおさめ、シーズン後半を駆け抜けることはできるか。
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