2024.02.26
1月26日(現地時間25日、日付は以下同)にスターティングメンバーが発表された「NBAオールスターゲーム2024」。リザーブ枠の発表は2月2日に予定されており、今シーズンはルーキーや飛躍的な成長を遂げた若手選手の活躍がめざましく、誰が選出されるのか注目が集まる。
ヒューストン・ロケッツのセンター、アルペラン・シェングンは、今シーズンのオールスター選出が期待される若手選手の一人である。19日に発表されたファン投票の途中経過では134万5996票を獲得し、ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージ(83万961票)を大きく引き離してウエスタンカンファレンスのフロントコート部門で6位に入り、5位につけたクリッパーズのカワイ・レナード(136万9909票)に迫る得票数を見せた。
トルコ出身のシェングンは、トルコリーグで活躍後2021年のNBAドラフトでロケッツに入団。3年目を迎えた今シーズンは、26日時点で1試合あたり平均22.1点9.2リバウンド5.1アシスト1.2スティール0.7ブロックという堂々たるスタッツを記録している。ヨーロッパ出身のセンターであり、インサイドに限らない多彩なシュートオプションやパスの能力を持っているため、時に二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)のプレーを彷彿とさせることから、現地で「ベビー・ヨキッチ」と称されることもあるという。
この周囲の評価について、本人は複雑な思いを抱えている模様。元NBA選手であるJJ・レディックによるポッドキャスト『The Old Man & the Three』に出演したシェングンは、ヨキッチと比較されることについてどう思うか聞かれ、「今は嫌だとは思わない。今はね」とコメントし、次のように続けた。
「ずっと呼ばれ続けたいあだ名ではないよ。プレーが似ているからそう呼ばれるんだろうね。僕がNBAに来たばかりのときは、(“ベビー・ヨキッチ”のあだ名は)僕にとってポジティブに響いていたよ。でも今はリーグの中で自分の立ち位置を見出し始めてきているからね。今は僕も“ベビー”みたいなものだから、まだ大丈夫。でもこれから成長したら、そのあだ名は聞きたくないかな」
ヨーロッパでプレーしていた時代はインサイドに集中しており、アウトサイドシュートやパスのスキルを磨いたのはNBAに来てからと語るシェングン。昨シーズンの王者でありファイナルMVPのスターと比較されることに名誉を感じながらも、いつまでも“ベビー”に甘んじるつもりは毛頭ないようである。NBA3年目で飛躍的な成長を遂げている新星の活躍に、これからますます目を離せない。
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