2024.04.30
1月20日(現地時間19日)に開催されたデンバー・ナゲッツとボストン・セルティックスの一戦。今シーズンの優勝候補とされるトップチーム同士の戦いは、予想どおり苛烈を極めるものとなった。
ホーム開催のセルティックスに主導権を握られ、第2クォーターには2ケタ点差までつけられたナゲッツだったが、ニコラ・ヨキッチやジャマール・マレーを中心に巻き返しを図る。ナゲッツは1点ビハインドで第4クォーターを迎えると、マレーが勝負どころでジャンパーを沈め、残り17秒で2点をリード。最後のプレーではジェイソン・テイタムの同点弾を防ぎ切り、102-100でナゲッツが激闘を制した。
大接戦をものにしたナゲッツは、ヨキッチが34得点12リバウンド9アシスト、マレーが35得点8リバウンド5アシストと奮闘。2人でチーム全体の7割近い得点を挙げ、セルティックスにとって今シーズン初めてのホーム戦黒星を与えている。
数日前にはゴールデンステイト・ウォリアーズのアシスタントコーチを務めてきたデヤン・ミロイェヴィッチ氏を亡くし、同じセルビア出身で親交のある指導者を失ったヨキッチ。悲劇に見舞われているなかで仕事を完遂したナゲッツの大黒柱を、マイケル・マローンヘッドコーチは「これほど誇りに思うことはない」と賞賛した。現地メディア『ESPN』が伝えている。
「彼(ヨキッチ)は自分にとって大切な人、指導者であり良き相談相手でもあった人を失ったんだ。彼を称えてくれ。彼はデヤンがしていたレベルのプレーを体現することで、デヤンの記憶と遺志に敬意を表した。対戦相手や状況を考えると、沈んだ心で戦うのは簡単なことじゃなかったはずだ。だから、ニコラは世界最高の選手なんだよ」
また、ヨキッチとともにチームをけん引したマレーも「まさにプレーオフのような試合だった」と一戦を振り返る。互いにカウンターを仕掛け合う展開だったと戦況を語り、セルティックスは2-1-2のゾーンやジェイレン・ブラウンによるプレスなど、多彩な守備でチームに圧をかけてきたという。
「これが43試合目か44試合目か分からないけど、プレーオフのような試合、雰囲気だったし、互いに良いチームだった。僕たちもそうだけど、彼らは大きな期待を背負っている。僕らはすべてのチップをこの試合に賭けたわけだけど、幸運にも望んだ結果を手にすることができたね」
リーグ連覇に期待がかかるナゲッツ、そして2007-08シーズン以来の優勝を狙うセルティックスにとって、この段階で経験できたプレーオフさながらの試合は大きな意味を持つだろう。激しい火花を散らした両チームは、3月8日にナゲッツのホームで再戦が予定されている。
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