2024.02.17

約12年ぶりのベンチ出場で35得点と爆発したトンプソン「すごくいい仕事ができた」

ベンチスタートながら見事に奮起したトンプソン[写真]=Getty Images
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 2月16日(現地時間15日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズはユタ・ジャズとのアウェーゲームへ臨んだのだが、スターターにクレイ・トンプソンの名はなかった。

 現地15日の朝、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はトンプソンと話し合いの場を持ち、先発陣を変更することを伝えた。34歳を迎えたばかりのベテランガードは、今シーズン好不調の波が激しく、15日のロサンゼルス・クリッパーズ戦の終盤には判断ミスもあり、チームは新人ブランディン・ポジェムスキーを先発起用した。

 トンプソンにとって、ベンチスタートは2012年3月12日以来初。ルーキーシーズン中盤から先発へ定着して活躍を続けてきた男にとっては約12年ぶりのことだっただけに、少なからずショックも受けていたことだろう。

 だが蓋を開けてみると、トンプソンは28分3秒のプレータイムで7本の長距離砲を放り込み、チームトップの35得点に6リバウンド2アシストの大爆発。ウォリアーズも140-137で勝利をつかみ、ウェスタン・カンファレンス10位の27勝26敗でオールスターブレイクを迎えることに成功。

 トンプソンは「できることは2つ。(先発を外れて)すねるか、コートに出てやり返すか。今夜の僕は後者ですごくいい仕事ができたと思うね」と試合後に振り返り、レギュラーシーズン通算1万5022得点に到達。フランチャイズ史上6人目の大台をクリアした。

「彼にとって、5、6年前にこなしてきたことをやるのは簡単なことではない。これがクレイ、そしてこのチームのベストを引き出すうえでよいバランスを生み出すかもしれないと思った」と語ったカーHCは、さらにこうも話していた。

「彼はとにかく負けず嫌いなんだ。私はチャンピオンシップをいくつも勝ち取った彼を見てきたし、いくつものビッグショットを決めてきた彼も目の当たりにしてきた。それにリーグ有数のタフな相手をガードするのも見てきた。クレイはチャンピオンであり、とてつもない選手かつ素晴らしい人間なんだ」

 NBAは17日からオールスターブレイクへ突入。「NBAオールスター2024」のイベントへ出場しない選手たちにとっては22日まで試合がなく、短期間ながら休暇となる。

 23日から幕を開けるレギュラーシーズン後半戦に向けて、ジャズ戦で吹っ切れたトンプソンにも十分な休養をとってもらい、再び爆発してほしいところだ。

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