2024.03.25

カイリーがウェンバンヤマの守備力を高評価「彼はガードを守るタイミングを心得ている」

カイリー(左)とウェンバンヤマ(中央)[写真]=Getty Images
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■「優れたガードたちと何度も対戦し、1対1でもガードしてきたんだと思う」

 ダラス・マーベリックスは、2023-24レギュラーシーズンでサンアントニオ・スパーズと4度対戦し、4戦全勝のシーズンスウィープを達成した。

 両チームは昨年10月26日(現地時間25日、日付は以下同)の開幕戦で激突したことを皮切りに、12月24日、今年2月15日、3月20日にも対戦。スパーズの新人ビクター・ウェンバンヤマは3試合の出場で平均27.5分17.7得点8.3リバウンド3.3アシスト3.3ブロックをマーク。

 今シーズン最終戦となった20日の試合では、12得点11リバウンド3アシストに6ブロックと猛威を振るった。その試合でゲームハイの28得点に7リバウンド3アシスト2スティールを残したマブスのカイリー・アービングは、新人ビッグマンをこのように称えていた。

「彼はガードを守るタイミングを心得ている。これまでガード陣に対してプレーしてきたのか僕には分からない。けど彼は優れたガードたちと何度も対戦し、1対1でもガードしてきたんだと思う。今日、僕はリバースレイアップをして左サイドにいた彼にブロックされた。僕としては彼が右サイドにいるものだと思っていたんだ。でも彼には長いウイングスパン(240センチ)があり、多くのスペースをカバーしてしまう」

 ウェンバンヤマは平均29.0分のプレータイムながら、20.7得点10.4リバウンド3.5アシスト1.3スティールに加え、リーグベストの3.4ブロックを残している。これは2位タイにいるウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)、ブルック・ロペス(ミルウォーキー・バックス)の2.5本に約1.0本差をつけており、今シーズンのブロックショット王に輝く可能性が高い。

ショットブロッカーとして脅威となっているウェンバンヤマ[写真]=Getty Images

 そのため、カイリーはこう続けていた。

「負けず嫌いな僕としては、彼へ向かってチャレンジしていくのが好きなんだ。だって(ウェンバンヤマ相手に)フィニッシュできれば、世界中の誰が相手でもフィニッシュできる気がするからね。彼はいくつかブロックしてくるだろうけど、それはバスケットボールプレーヤーとしての僕を高めてくれるものであり、僕もそれを望んでいる」

 ウェンバンヤマは新人王の有力候補なのだが、カイリーは最優秀守備選手賞(DPOY)になる素質もあると指摘していた。

「彼はこれまでにDPOYを勝ち取ってきた選手たちのスタッツを超えている。それは見ていて分かるよね。彼ら(投票する人たち)が誰を選ぶかは分からないけど、彼には選ばれるに値するツールが備わっている。候補なのは間違いないね」

 最優秀守備選手賞は、1982-83シーズンから創設された。これまでにディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)とベン・ウォーレス(元デトロイト・ピストンズほか)が最多タイの4度受賞している。

 そのうち、史上最年少で選出されたのは2008-09シーズンのドワイト・ハワード(当時オーランド・マジック)の23歳で、昨シーズンのジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)も僅差の2位となった。

 1985-86シーズンにウイングのアルビン・ロバートソン(元スパーズほか)がキャリア2年目で選出されたとはいえ、ルーキーで選ばれたのは皆無。今年1月に20歳を迎えたばかりのウェンバンヤマが新人として初受賞、あるいはハワードとジャクソンJr.よりも若い年齢でこのアウォードを受賞する可能性は十分あるのではないだろうか。

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