2024.03.29

プレーイン参戦を目指すロケッツが2017-18シーズン以来初の10連勝…グリーンら若手が躍動

ロケッツのユドーカHC(左)とグリーン(右)[写真]=Getty Images
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「すごく楽しかった。みんながハッピーだったし、(勝利を)祝って叫んでいた。僕らはこのために戦い切った。ハードに戦ったんだ」

 そう語ったのは、ヒューストン・ロケッツジェイレン・グリーン。3月28日(現地時間27日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦で、ロケッツは同点8度、リードチェンジ14度の激戦を延長の末に132-126でモノにした。

 これでロケッツは2017-18シーズン以来初の10連勝。昨シーズンまで3シーズン連続でプレーオフから遠ざかっていたチームは、3月9日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦から負け知らずで、レギュラーシーズン終盤に快進撃を見せている。

 この試合ではグリーンがゲームハイの37得点に10リバウンド7アシスト2スティールと大暴れ。さらにアメン・トンプソンが25得点15リバウンド4アシスト、ディロン・ブルックスが20得点4リバウンド4アシスト2ブロック、ジャバリ・スミスJr.が16得点、フレッド・バンブリートが13得点6アシスト3スティールと、スターター全員が2ケタ得点をマーク。

 サンダーはトップスコアラーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーをケガで欠いていたとはいえ、ロケッツがウェスタン・カンファレンス3位の50勝22敗を残すサンダーを下したことに変わりはない。

 就任1年目のイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)は「(相手に)シェイがいなくても、10連勝は10連勝だ。NBAで10連勝するのは難しいことなんだ。選手たちが見せた努力を誇りに思うし、彼らは勝利に十分値する」と、選手たちの頑張りをそう称えていた。

 なかでもグリーンは今シーズン開幕から2月までで平均17.9得点にフィールドゴール成功率40パーセント、3ポイントシュート成功率31パーセントだったものの、3月に入って同28.5得点にフィールドゴール成功率50.4パーセント、3ポイント成功率42.9パーセントと大暴れ。

 また、今月中旬から先発に定着した新人トンプソンは、3月に出場した13試合で平均13.2得点7.8リバウンド2.5アシストに加え、リム付近のフィールドゴール成功率で驚異の77.3パーセントを残している。

 4シーズンぶりのポストシーズン出場を目指すロケッツは、10連勝を飾ったことで29日を終えてウェスト11位の37勝35敗。プレーイン・トーナメントへ参戦できる最終枠にいる10位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(38勝34敗)を1.0ゲーム差で追っている。

 レギュラーシーズン残り10試合でウェスト10位以内に滑り込むことができるのか。勢いに乗るロケッツに注目していきたい。